キーボードのテンキーを別に買う条件|接続と配置の目安
キーボードのテンキーは、数字の0〜9と四則演算の記号をまとめた右側のブロックで、電卓と同じ配列で数字を打つための部分です。
この有無でキーボードの呼び名が変わり、テンキーが付いたものはフルサイズ(フルキーボード)、省いたものはテンキーレス(TKL)と呼ばれます。
厄介なのは、テンキーレスと書かれていても機種によって横幅が数センチ違うこと。
キー配列の名前だけを見て買うと、マウスを動かす余白が思ったほど増えないことがあります。
本ページでは、数字キーの並びが電卓と同じである理由・フルサイズとテンキーレスと単品テンキーで変わる横幅・数字入力の量から自分の型を決める順番・NumLockが絡んで数字が打てなくなる場面・商品ページのどこに幅と配列が書いてあるかまで、まとめて紹介します。
キーボードのテンキーが何を指すのか、キーの並びと数え方から
テンキーという呼び名は、0から9までの10個の数字キーを指す和製の言い方です。
実際のブロックにはそれ以外も含まれ、一般的なフルサイズのキーボードなら、数字10個に加えてNumLock、除算のスラッシュ、乗算のアスタリスク、減算、加算、Enter、小数点の合計17キーで構成されます。
縦4列×横4列に近い配置で、右下に大きめのEnterが入る形。
並び順は電卓と同じで、下から7・8・9ではなく1・2・3が並びます。
上段が7・8・9、中段が4・5・6、下段が1・2・3。
これはキーボード上段にある数字列(1から0が横一列に並ぶ部分)とは配置の考え方がまったく別です。
電話機のダイヤルは上段が1・2・3なので、電卓に慣れた人と電話に慣れた人で打ちやすさが変わります。
もうひとつ押さえておきたいのが、5のキーに小さな突起(ホームポジションの目印)が付いている製品が多いこと。
人差し指を4、中指を5、薬指を6に置いて、目線を画面から動かさずに打つブラインド入力を前提にした設計です。
数字を大量に入れる作業でテンキーが速いと言われるのは、この目印と縦横のまとまった配置があるからです。
フルサイズ・テンキーレス・単品テンキーで変わる横幅と机の余白
テンキーの扱い方で、キーボードは大きく3通りに分かれます。
どれを選ぶかで机の上の占有幅が変わり、マウスを置ける余白も連動して変わります。
| 表記 | 意味 | 該当する人 |
|---|---|---|
| フルサイズ/フルキーボード(108キー・104キーなど) | 右側にテンキーブロックを内蔵した一体型。横幅は40cm台後半になる製品が多い | 数値入力が日課で、キーボードを動かさずに使う人 |
| テンキーレス/TKL(87キー・91キーなど) | テンキーを省き、方向キーとFキーは残した形。横幅はおおむね35〜38cm前後 | マウスを大きく振る作業があり、数字入力は時々という人 |
| コンパクト(60%・65%・75%など) | テンキーに加えてFキーや方向キーも省いた形。横幅は30cm前後まで縮む | 机が狭い、または持ち歩く前提の人 |
| 単品テンキー(テンキーパッド) | テンキーだけを独立させた外付け機器。USB接続かBluetooth接続 | 普段はテンキーレスで、確定申告や集計のときだけ数字を打つ人 |
キー数の表記(108キー、87キーなど)は配列の目安になりますが、横幅そのものは示していません。
同じ87キーでも、キーの間隔(キーピッチ)や外周のフレームの太さで数センチ変わります。
だから買う前に見るのはキー数ではなく、商品ページに書かれた本体寸法の幅です。
キーボードのテンキーを付けるか外すか、決める順番
好みで選ぶ話にはしません。
次の順で条件を当てはめれば、ほぼ一意に決まります。
1.数字入力が1日にどれくらいあるか
伝票入力、会計ソフト、在庫の集計のように、数字を連続して打つ時間が毎日あるならフルサイズか単品テンキー。
一方、数字は住所や電話番号を時々入れるだけなら、上段の数字列で足ります。
テンキーの利点はブラインド入力の速さなので、まとまった量を打たない人には幅を食うだけの部分になります。
2.マウスを振る幅がどれだけ必要か
画像編集やゲームでマウスを大きく動かすなら、テンキーの5〜10cmがそのまま可動域になります。
ここが足りないと、マウスを持ち上げて置き直す動作が増えます。
マウスの動かし方と作業面の関係については、素材とサイズで変わる使い心地で解説しています。
ご覧ください。
3.机の実測幅がキーボードとマウスの合計に足りるか
メジャーで、机の手前側の使える幅を測ってください。
キーボードの幅とマウスパッドの幅を足した数値が収まらなければ、テンキーレス側へ寄せる判断になります。
モニターの台座やノートパソコンの本体が手前に張り出している机は、見た目より使える幅が狭くなりがちです。
4.両方の要求が重なるなら単品テンキー
数字も打つ、マウスも振る。
この両方が要るなら、テンキーレスに単品テンキーを足す組み合わせが噛み合います。
使うときだけ机に出し、終わったら引き出しへ。
左側に置けば右手でマウスを持ったまま左手で数字を打てるので、右利きの人はこの配置も試す価値があります。
同じテンキーレス表記でも幅が違う理由と、配列の呼び名のずれ
テンキーレスという言葉は業界の統一規格ではなく、メーカーが自社の製品ラインを説明するために使っている呼び名です。
だから境界があいまいで、方向キーを残したものだけをテンキーレスと呼ぶメーカーと、方向キーを省いたコンパクトなものまで含めて表記するメーカーが混在します。
売り場で「同じテンキーレスなのに大きさがまるで違う」と感じるのは、この呼び分けの差です。
数字の表記も、メーカー基準でずれます。
80%キーボードという言い方は、フルサイズのキー数に対する比率をおおまかに示したものですが、比率の計算元がメーカーごとに違うため、80%と75%で実寸が逆転する例もある。
日本語配列と英語配列では同じ型番でもキー数が変わり、日本語配列は変換・無変換・かなの3キーが増えます。
加えて、キーの底面から天面までの高さも表記に出にくい部分です。
メカニカルキーボードはキースイッチの構造上、薄型のパンタグラフ(ノートパソコンと同じ構造)より厚みが出ます。
手首の角度が変わるので、幅だけでなく高さも合わせて見たほうがいい。
軸ごとの押し心地の違いは、重さと音で選ぶ基準で解説しています。
ご覧ください。
判断の順序はこうです。
まず呼び名を無視して、商品ページの本体寸法(幅×奥行き×高さ、単位はmm)を見る。
次にキー配列の写真で方向キーとFキーの有無を確かめる。
最後にキー数の表記で日本語配列か英語配列かを照合する。
呼び名から入ると混乱しますが、寸法から入れば迷いません。
テンキーが使えない・数字が打てないときに起きていること
選び間違いと設定の行き違いは、症状が似ています。
まず多いのがNumLockの状態です。
テンキーは数字入力モードとカーソル移動モードを切り替えて使う仕組みで、NumLockが解除されていると、8を押しても数字が入らず上方向の移動になります。
ランプが付いている製品なら点灯を確認してください。
ノートパソコンで、独立したテンキーを持たない機種の場合はもっと分かりにくい。
一部の機種はJ・K・Lなどのキーに数字を割り当てて代用しており、Fnキーとの組み合わせで切り替えます。
この状態を知らずに使うと、文字を打っているつもりで数字が入ります。
物理的に合わないケースもあります。
机の幅を測らずに48cm級のフルサイズを買うと、マウスの可動域が削られて肩を内側に閉じた姿勢になりやすい。
単品テンキーをキーボードの右に置いたら、今度はマウスが体の正面から大きく外れる。
数字を打つ頻度が低いのに一体型を選ぶと、この窮屈さを毎日引き受けることになります。
手首の角度が浅くなって疲れを感じるなら、高さと素材の目安で解説しています。
ご覧ください。
なお、痛みが続く場合は自己判断で済ませず、医療機関に相談してください。
キーボードの幅とテンキーの有無は商品ページのどこを見れば分かるか
通販の商品ページなら、仕様表の「本体サイズ」または「外形寸法」の欄です。
多くはmm表記で「幅×奥行き×高さ」の順に並びます。
ここにケーブルやパームレストの寸法が含まれるかは製品によって違うので、注記も読んでおくこと。
パッケージの場合は側面か背面の仕様欄に同じ数値が載っています。
配列は写真で確かめるのが確実です。
仕様表の「キー数」だけでは方向キーの有無まで読み取れません。
真上から撮った製品画像があれば、右端にテンキーブロックがあるか、方向キーが独立して並んでいるかが一目で分かります。
斜めから撮った画像だけの商品は、判断材料が足りないと考えたほうがいい。
接続方式の欄も同じ場所にあります。
単品テンキーを足す前提なら、パソコン側のUSB端子の空きを数えておいてください。
Bluetooth接続なら端子は空きますが、電池やバッテリーの管理が増えます。
取扱いは店舗や時期で変わるため、狙った型番があるなら仕様表を保存しておくと、別の店で探すときに照合できます。
よくある質問
テンキーレスのキーボードで数字を打つときは不便ですか
上段の数字列で打つことになるため、電卓のようなブラインド入力はできません。
住所や電話番号を時々入れる程度なら問題は出にくい。
ただ、伝票や集計で四桁以上の数字を連続して打つ作業が毎日あるなら、速さの差は無視できないものになります。
単品テンキーは左右どちらに置くべきですか
右利きでマウスを右手に持つなら、左側に置く配置も選べます。
右手をマウスから離さずに左手で数字を打てるからです。
ただし電卓の配列は右手で打つ想定なので、左手で速く打てるようになるには慣れが要ります。
まずは右側に置いて使い、マウスが遠いと感じたら左へ移すという順で試すのが無理のない進め方。
ノートパソコンに外付けのテンキーを足せますか
USB端子かBluetoothで接続できれば足せます。
注意したいのは、ノートパソコン側にテンキー代用の割り当てがある機種で、Fnキーの状態によって入力が変わること。
外付けを付けた後も数字が入らないときは、まずNumLockの状態を確認してください。
まとめ
テンキーの有無で変わるのは、数字を打つ速さと、机の上でマウスに使える幅です。
この2つはどちらかを取ればどちらかが減る関係なので、数字入力が毎日あるならフルサイズ、マウスを大きく振るならテンキーレス、両方要るならテンキーレスに単品テンキーを足す。
呼び名ではなく、商品ページの本体寸法をmmで確かめるのが確実な確かめ方です。
まずはメジャーで、机の手前側で使える幅を測ってみてください。
その数値とキーボードの幅を見比べれば、自分に合う型は絞れます。
