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オフィスチェアのメーカー比較|国内と海外ブランドの違い

オフィスチェアをメーカーで選ぶとき、いちばん効くのは座面の高さと奥行きが自分の体と机に合う範囲に入っているかどうかです。

ブランドごとに、想定している体格と作業姿勢が違います。

前傾で作業する人向けに座面を前に傾けられる型を主力にしているところもあれば、もたれて休む姿勢を前提に背もたれを高くしているところもある。

同じ「オフィスチェア」という名前でも、設計の狙いが別なので、机との相性がそこで決まります。

売り場では布地の色や見た目の高級感が先に目に入りますが、毎日6時間座る人にとっては座面高の可動域が数センチ違うことのほうが体に響きます。

本ページでは、メーカーごとに何が違うのか・タイプ別に向いている人・買う前に測っておく数字・買ってから調整でつまずく点まで、まとめて紹介します。

オフィスチェアのメーカー選びで最初に見るのは、座面高の可動域

メーカーの違いを比べる前に、自分の机の天板の高さを測ってください。

ここが出発点になります。

日本の一般的な事務机の天板は高さ70cm前後、家庭用のデスクだと72cm前後のものもあります。

この天板に対して、ひじが90度前後になる座面高が自分にとっての適正です。

問題は、椅子の座面高の可動域がメーカーによって想定体格ごとに違うこと。

海外設計の製品を国内向けに調整せず入れている場合、いちばん下げても座面が高く、足裏が床に着かないことがあります。

逆に日本のメーカーが国内の平均身長を軸に設計した製品は、身長180cmを超える人には最上位まで上げても低いことがある。

カタログの「座面高○○〜○○cm」という数字を、自分の身長と机の高さと突き合わせるところから始めるしかありません。

次に見るのが座面の奥行きです。

奥行きが深すぎると、背もたれに背中を預けたときに膝の裏が座面の縁に当たり、それを避けようとして浅がけになります。

浅がけになると背もたれが機能せず、腰の一点に体重が集まりやすくなる。

座面の奥行きをスライドで調整できる機構を持つメーカーは限られていて、そこが上位機種と下位機種の分かれ目にもなっています。

身長が低めの人ほど、この機構の有無で座り心地が変わります。

体に当たる寸法の考え方をもう少し広く押さえておきたいなら、机の高さから逆算して椅子を絞る手順は、自宅で疲れない一脚を選ぶ基準で解説しています。

ご覧ください。

オフィスチェアのメーカーは、大きく3つの層に分かれる

メーカー名を並べても、初めて選ぶ人には違いが見えません。

それよりも、どの層の製品を作っているかで整理したほうが判断が早いです。

層によって、調整機構の数と価格帯、そして買える場所が変わります。

オフィス家具の専業メーカー

企業のオフィスに納入することを本業にしている層です。

座面高・座面奥行き・背もたれの張り・ひじ掛けの高さと角度など、調整箇所を細かく持つ製品が多い。

長時間の事務作業を前提に設計されているため、可動域が広く、体格の幅に合わせやすいのが構造上の特徴です。

その代償として部品数が多く、重く、価格帯は専門店の水準になります。

個人が買う場合はショールームや正規取扱店経由が中心で、実店舗で座って確かめられることが利点でもある。

家具・生活雑貨の量販チェーン

店頭で座って確かめてから持ち帰れる層です。

調整機構は座面高とリクライニングの2点に絞られていることが多く、座面奥行きの調整は付かない製品が主流。

そのぶん軽く、組み立ても簡単な設計になっています。

毎日長時間ではなく、週に数回、1回2〜3時間程度の作業なら足りる場合があります。

ニトリの製品を候補に入れているなら、種類ごとの違いと選ぶ目安はニトリのオフィスチェアの種類の違いと選び方で解説しています。

ご覧ください。

ネット通販中心のブランド

実店舗を持たず、通販で直接売る層です。

メッシュ素材のミドルクラスや、ゲーミング寄りのハイバックが多い。

座って試せないため、公開されている寸法表を読み込む前提になります。

取扱いは時期やモデルチェンジで入れ替わるので、同じ型番が常に手に入るとは限りません。

レビュー数が多い製品では「座面が硬い」「ひじ掛けの位置が合わない」といった傾向が読み取れることもありますが、体格が違えば評価も変わるため、寸法の確認は自分でやるしかない。

タイプ別に見た、オフィスチェアの向いている人と向かない人

層の違いは、そのまま椅子のタイプの違いにもつながります。

自分の作業時間と姿勢を先に決めてから、表を見てください。

タイプ構造上の特徴向いている人向かない人
メッシュのハイバック背もたれ全面が張り材。通気がよく、背中に熱がこもりにくい夏場に汗をかきやすい人、1日5時間以上座る人背中を面で支えられる感触を好む人、冬に足元が冷える部屋の人
ファブリックのミドルバッククッション入りで背もたれは肩より下まで。座面も布張り机に向かって前傾で作業する時間が長い人休憩時に頭まで預けて背伸びしたい人
合皮のエグゼクティブ型座面クッションが厚く、背もたれが高い。可動は少なめ来客のある部屋で見た目も重視する人長時間で蒸れが気になる人、こまめな拭き取りが苦手な人
ゲーミング寄りのハイバックヘッドレストと大きな側面のふくらみ。深く倒れる機構もたれる時間が長く、休憩と作業を同じ椅子で切り替える人前傾で書類やキーボードに向かう時間が長い人
座面が広いフラット型座面の幅と奥行きが大きく、ひじ掛けを外せる型もある座り方を頻繁に変える人、あぐらをかきたい人座面奥行きを体に合わせて詰めたい小柄な人

ゲーミング寄りの型は、背もたれが高くもたれる前提の設計です。

前傾姿勢に合わせて座面を前に傾ける機構は、ふつう持っていません。

机に向かう時間が長い人がここを選ぶと、背中は預けられるのに作業中は浅がけになる、という状態になりがちです。

逆に、倒して休む時間も同じ椅子でまとめたい人には合います。

どこまで倒れれば休めるのか、その機構の中身は寝れるオフィスチェアに必要な機構で解説しています。

ご覧ください。

座面の広さを重視する場合も、必要な寸法は人によって違います。

座面の幅と奥行きの見方は、あぐらをかける椅子の座面条件で解説しています。

ご覧ください。

メーカーで選ぶときに失敗しやすいのは、名前で決めてしまうこと

「有名メーカーだから間違いない」という選び方は、体格が想定から外れているときに効きません。

そのメーカーの評判は、想定体格に収まる多数の人の評価の集積です。

身長が高い人、低い人、座高が平均と離れている人には、そのまま当てはまらない。

次に多いのが、上位モデルと下位モデルを同じブランド名でひとくくりにする見方です。

同じメーカーの中でも、調整機構の数はモデルによってまるで違います。

座面奥行きの調整、ひじ掛けの前後位置、背もたれの張りの強さ。

これらが付くのは上位モデルだけ、というのはよくある構成です。

ブランドで安心を買ったつもりで下位モデルを選ぶと、期待した調整ができないことになる。

もうひとつ、シリーズ名だけを頼りに通販で買うと、同じ名前で仕様の違う後継モデルに当たることがあります。

マイナーチェンジで座面のクッション厚やキャスターの径が変わっていても、商品名は据え置きというケースがある。

寸法表を開いて、座面高・座面奥行き・背もたれ高・総重量の4つを自分で読むのがいちばん確実です。

腰の負担が気になって椅子を探している場合は、椅子の選択とあわせて座り方も見直す前提になります。

どこを見て、どう座るかは腰痛が気になる人の椅子選びと座り方の注意点で解説しています。

ご覧ください。

なお、痛みが続いているときは自己判断で対処せず、医療機関に相談してください。

買う前に測る数字は4つ。天板高・床から膝裏・部屋の余白・搬入経路

寸法を測らずに買うと、椅子そのものは良くても部屋で使えないことがあります。

測るのは次の4か所です。

  • 机の天板の高さ(床から天板の上面まで)。これに対して、ひじが90度前後になる座面高が自分の適正値です。
  • 床から膝裏までの高さ。椅子に座って足裏が床に着き、膝裏が座面に当たらない座面高の上限がここで決まります。
  • 椅子を置く床の余白。キャスター付きは後ろに下がる分の空間が要ります。背もたれを倒す型なら、倒したときに壁に当たらないかも見てください。
  • 搬入経路の幅。玄関、廊下の曲がり角、部屋のドア。組み立て式でも、背もたれと座面が一体の箱で届くことがあります。

座面高については、カタログの数値がガスシリンダーの可動域の下端と上端です。

座面のクッションが沈む分は含まれていないことが多いので、実際に座った高さは表記より数センチ低くなることがあります。

ここは製品ごとに違うため、店頭で座れる場合は必ず座って確かめてください。

キャスターも見落としやすい点です。

フローリングにそのまま置くと、床材によっては跡が残ることがあります。

ウレタン被せのキャスターに交換できる製品もありますが、脚部の軸径が合わないと付かない。

マットを敷くという選択肢も含めて、床側の対策を先に考えておくと後で困りません。

買ったあとの調整と、オフィスチェアの買い替えを考える目安

届いてすぐに「合わない」と感じても、調整で解決することがかなりあります。

順番があります。

まず座面高を、足裏が床に着いてひじが90度前後になる位置に合わせる。

次にひじ掛けの高さを、肩が上がらない位置まで下げる。

最後に背もたれの張りを、もたれても倒れきらない強さに調整する。

この順を逆にすると、どこが合っていないのか分からなくなります。

座面の素材によって手入れは変わります。

メッシュはほこりが目に詰まるので、掃除機のブラシノズルで吸うのが基本。

ファブリックは飲みものをこぼしたときの染みが残りやすく、繊維の奥まで入ると家庭では落としきれないことがあります。

合皮は拭き取りは楽ですが、経年で表面が硬化してひび割れることがある素材です。

長く使うつもりなら、張り地の交換や部品供給に対応しているメーカーかどうかも見ておくといいでしょう。

買い替えを考える目安は、年数よりも状態です。

座面のクッションが戻らなくなって座骨のあたりが底当たりする、ガスシリンダーが下がってきて座面高が保てない、キャスターが割れて転がらない。

このうちキャスターは交換部品で対応できることが多く、ガスシリンダーの交換に応じるメーカーもあります。

買い替える前に、部品交換で済む症状かどうかを確認するほうが早い場合があります。

椅子を替えても姿勢が定まらないときは、机の高さ側を動かす手もあります。

立ち座りを切り替える机の基準は、昇降デスクの選び方で解説しています。

ご覧ください。

手元の暗さが原因で前のめりになっているケースもあり、その場合は明るさと配置の考え方で解説しています。

ご覧ください。

よくある質問

オフィス家具の専業メーカーの製品は、個人でも買えますか

個人向けの販売経路を持つメーカーもあります。

ショールームでの購入、正規取扱店経由、公式の通販といった形です。

ただし取扱いのある製品と経路はメーカーや時期で変わるので、目当ての型があるなら直接問い合わせるのが確実です。

中古のオフィス家具として流通することもありますが、ガスシリンダーやクッションの状態は個体差が大きくなります。

同じメーカーなら、上位モデルを選んだほうがいいですか

作業時間の長さで判断してください。

毎日6〜8時間座るなら、座面奥行きやひじ掛けの位置を調整できる上位モデルのほうが体に合わせやすい。

週に数回、1回2時間程度なら、調整箇所が少ない下位モデルでも足りることがあります。

機構が増えれば重くなり、価格帯も上がります。

使わない機構に払う必要はありません。

ゲーミングチェアはオフィスチェアの代わりになりますか

用途が重なる部分と、重ならない部分があります。

もたれて過ごす時間が長いなら候補に入りますが、机に向かって前傾で作業する時間が長い場合は、座面を前に傾ける機構がないため姿勢を保ちにくい。

背もたれの高さや側面のふくらみは、休むための設計です。

同じ「椅子」としてひとくくりにせず、自分がどの姿勢で何時間過ごすかで分けてください。

ネット通販で買う場合、試座なしでも失敗を減らせますか

寸法表を読み込むことでかなり絞れます。

座面高の可動域、座面の幅と奥行き、背もたれの高さ、総重量。

この4つを自分の体と机の数字と突き合わせる。

加えて、返品の条件を購入前に確認しておくこと。

組み立て後は返品不可という条件の製品もあります。

メーカーによって耐荷重の表記は比べられますか

そのまま横に並べるのは避けたほうがいいです。

測定の条件がメーカーで統一されているわけではなく、静止時の荷重なのか動きを含むのかも表記から読み取れないことがあります。

目安として見るにとどめ、自分の体重に対して余裕のある数値の製品を選ぶ、という使い方をしてください。

まとめ

メーカーの名前で決める前に、自分の机の天板高と床から膝裏までの高さを測る。

そのうえで、候補の椅子の座面高の可動域と座面奥行きが自分の数字に収まるかを確かめる。

この順番なら、どの層のメーカーを選んでも大きく外しません。

層ごとの違いは調整機構の数と買える場所に出るので、作業時間が長い人ほど調整箇所の多い製品を、週に数回なら店頭で座れる製品を、という切り分けで足ります。

まずはメジャーを持って、机の高さを測るところから始めてみてください。

数字が2つ手元にあるだけで、寸法表の読み方が変わります。

本記事を参考に、自分の座り方に合う一脚を選んでいただければと思います。

在宅ワークで使う前提での条件の詰め方は、自宅用に絞るときのおすすめ条件で解説しています。

ご覧ください。

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