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自宅用オフィスチェアのおすすめ条件|在宅ワークの選び方

自宅で使う椅子がつらくなるのは、たいてい座って数日たってからです。

ダイニングの椅子でも1時間なら平気。

それが毎日8時間になると、座面の硬さと奥行き、背もたれの角度が体の一点に効いてきます。

しかも自宅は机の高さが選べません。

既製の学習机や食卓を流用している人が多く、天板が高いまま椅子で調整するしかない。

オフィスと違って、フロアが絨毯かフローリングかで椅子の動きも変わります。

本ページでは、自宅で長時間座ると何が起きるのか・座面と昇降域の見方・自宅では裏目に出る仕様・搬入と設置の確認まで、まとめて紹介します。

自宅のオフィスチェアがつらくなるのは、机の高さを変えられないから

オフィス用の机は天板の高さが70cm前後にそろっていて、椅子はその前提で設計されています。

ところが自宅で使われている机は、食卓なら72cm前後、学習机なら70cm、ローデスクなら60cm台と幅があります。

天板が高いまま椅子を上げれば、足が床から浮く。

足が浮くと体重の逃げ場が座面と背中だけになり、太ももの裏側と腰に集中します。

逆に椅子を下げて足を床に着けると、今度は肩が上がった姿勢でキーボードを打つことになります。

肩と首に負担が寄る形。

どちらに振っても、数時間続けると同じ場所が痛くなります。

もうひとつ、自宅特有の条件が「席を離れない」ことです。

オフィスなら会議や移動で立つ機会が挟まりますが、在宅勤務では昼まで一度も立たない日が出てきます。

同じ角度で固定される時間が延びるほど、姿勢を微調整できる椅子かどうかの差が出る。

座面の高さ、奥行き、背もたれの倒れ方のうち、どれかひとつでも動かせると、途中で座り直せます。

なお、痛みが続いている、あるいはしびれを伴う場合は椅子選びで解決しようとせず、医療機関に相談してください。

ここで扱えるのは、体重のかかり方が寸法でどう変わるかまでです。

自宅用のオフィスチェアで最初に見るのは、座面の昇降域と奥行き

机の高さを変えられないなら、合わせられるのは椅子の側だけです。

だから確認する順番も決まってきます。

昇降域が自分の机に届いているか

ガスシリンダーの昇降幅は製品ごとに違い、たとえば座面高40〜50cmの椅子と、37〜47cmの椅子では、同じ「昇降できる椅子」でも使える机が変わります。

目安として、座ったときに膝が90度前後で足裏が床につく高さが下限側にあり、天板と太ももの間に手が入る高さが上限側にあること。

この2つを満たす範囲に、その椅子の昇降域が重なっているかを見ます。

重なっていない場合の逃げ道は2つあります。

低い側が足りないならフットレストで足を支える。

高い側が足りないなら机そのものを見直す。

机の高さを可変にしてしまうほうが根本的な解決になる場面もあり、その考え方は立ち座りを切り替える机の選び方で解説しています。

ご覧ください。

座面の奥行きが体格に合っているか

座面が深すぎると、背もたれに背中を預けた状態で膝の裏が座面の前縁に当たります。

当たるのを避けようとして浅く腰かけると、背もたれが使えない。

結果として腰だけで上半身を支える姿勢になります。

座面の奥行きを前後にスライドできる機構(座面スライド)を持つ椅子なら、ここを体格に合わせられる。

身長が低め、または高めで、既製の座面に違和感が出やすい人ほど効きます。

背もたれが腰の高さで当たっているか

ランバーサポートは腰の反りを支える出っ張りのことですが、位置が固定の製品は、その高さが自分の腰と一致していないと当たりません。

上下に動かせるか、または背もたれ全体の高さを変えられるかを見てください。

腰の負担が気になる人向けの見方については、腰への負担を減らす椅子の条件と座り方で解説しています。

ご覧ください。

自宅では裏目に出やすいオフィスチェアの仕様

スペックが高いほど自宅向きとは限りません。

設置環境が読めるオフィスと違い、自宅では床材も部屋の広さもばらばら。

ここで効きが逆転する仕様がいくつかあります。

背もたれが頭まで伸びたハイバックは、もたれて休むには快適な一方、キャスターまでの全高が高くなります。

デスク下に椅子を押し込んで収納する運用だと、そもそも入らない。

ワンルームで机と壁の距離が近い部屋では、この寸法が現実の問題になります。

ゲーミングチェアも、自宅の机に向かう用途と噛み合わないことがあります。

背もたれを大きく倒してもたれる前提の設計で、前傾で作業する時間に合わせた座面の傾き調整はふつう持っていません。

座面が左右のふちで盛り上がった形状のものも多く、あぐらや姿勢を崩す座り方はしにくい。

ゆったり座りたいという要望とゲーミングチェアの見た目が結びつきやすいだけに、ここは分けて考えたほうがいい。

座面を広く使いたい場合にどこを見るかは、あぐらをかける椅子の座面の見方で解説しています。

ご覧ください。

肘掛けも要注意です。

固定式で高さの高い肘掛けは、天板の下に入らず、椅子が机に寄りきらない原因になります。

跳ね上げ式か、高さを下げられるもの、あるいは肘掛けなしを選ぶほうが、自宅の机では収まりがいい。

フローリングに標準のハードキャスターを使うと、動くたびに音が響き、傷も付きます。

ウレタン製のソフトキャスターに交換するか、チェアマットを敷く前提で考えてください。

逆に厚手のカーペットでは、キャスターが沈んで転がりません。

自宅ならではの運用で決まること

座る時間の長さで、どこを妥協するか変わる

毎日8時間座るのか、週に2日だけ数時間なのか。

ここで優先順位が入れ替わります。

8時間側なら、座面の奥行き調整と背もたれの角度調整は削らないほうがいい。

姿勢を変えられない椅子で通しきるのは、時間が延びるほど無理が出ます。

逆に短時間の使用なら、機構の少ない椅子でも成立する。

可動部が減れば重量も落ち、掃除もしやすくなります。

作業内容で背もたれの使い方が変わる

キーボードを打ち続ける時間が長い人は、上半身が前寄りになります。

この姿勢では背もたれにほとんど体重が乗らず、座面の前寄りと腰で支えることになる。

座面を前に傾けられる機構があると、腰が丸まりにくい角度を作れます。

細かい作業で前傾になりがちな人向けの条件は、前傾で作業する時間が長い人の椅子の条件で解説しています。

ご覧ください。

一方、読書や動画の視聴、通話が多い人はもたれる時間が長くなります。

リクライニングの角度と、倒したときに背中が浮かないかを見る。

深く倒して休む用途をどこまで求めるかは、深く倒せる椅子に必要な機構で解説しています。

ご覧ください。

手元の明るさも姿勢に効く

夜に手元が暗いと、画面や書類に顔を近づける姿勢になります。

椅子の調整で背中を立てても、手元が見えなければ結局前に出る。

天井照明だけでは机の上に影ができる部屋も多く、そこは照明側の問題です。

明るさの目安と光の当て方については、手元の明るさと配置の考え方で解説しています。

ご覧ください。

自宅に入れる前に確認しておきたい寸法と搬入経路

オフィスチェアは、思っているより大きい。

座面の下にキャスターが5本広がる構造なので、脚部の直径は座面よりひと回り大きくなります。

回転させる余裕を含めると、椅子1脚に70cm四方程度の床面積を見ておくと現実に近い。

ワンルームで机とベッドが並んでいる部屋では、この寸法が入るかどうかが最初の関門になります。

搬入もあらかじめ確認してください。

多くの製品は座面・背もたれ・脚部に分かれた箱で届き、届いた箱のサイズが玄関や階段を通ればひとまず入ります。

ただし箱が想定より重い製品もあり、集合住宅の階段しかない住まいでは、受け取りから設置場所までの経路を先に見ておくほうが安全です。

組み立て済みで届くタイプは、その分だけ通せる幅が厳しくなります。

素材の選択も自宅では効き方が違います。

メッシュは通気がよく、夏場に背中が蒸れにくい一方、表面の張りが強い製品では体圧が線で当たる感触になることも。

ファブリックは肌触りが穏やかですが、食べこぼしや飲み物の跡が残りやすく、洗える座面カバーがあるかで手入れの手間が変わります。

合皮は拭き取りが楽な代わりに、夏に蒸れやすく、年数が経つと表面が剥がれてくる製品もある。

自宅では飲食しながら座る時間が長い分、手入れのしやすさは実際に効いてきます。

実店舗で座って選べるかどうかも、判断材料のひとつ。

家具店の店頭に並ぶ製品なら、座面の奥行きと昇降域を体で確かめられます。

手に入れやすい価格帯の製品にどんな違いがあるかは、量販の椅子の種類ごとの違いで解説しています。

ご覧ください。

取扱いは店舗や時期で変わるため、目当ての型があるなら事前に確認しておくといいでしょう。

よくある質問

ダイニングチェアやゲーミングチェアで代用できますか

短時間なら成立します。

問題は、座面の高さと奥行きを調整できない点。

ダイニングチェアは座面高が固定で、机との高低差を合わせられません。

ゲーミングチェアはもたれる前提の設計で、前傾作業に合う座面の傾き調整をふつう持ちません。

毎日数時間デスクワークをするなら、調整機構のある椅子のほうが姿勢を変えられます。

フローリングを傷つけずに使う方法はありますか

キャスターをウレタン製のソフトタイプに交換するか、チェアマットを敷くのが一般的な対処です。

キャスターは軸の太さ(11mm規格が多い)が合えば交換できる製品もありますが、適合は製品ごとに違うので、購入前にメーカーの表記を確認してください。

ワンルームで机の下に収納したいのですが、選び方はありますか

背もたれの高さと肘掛けの位置を先に確認すること。

ヘッドレスト付きのハイバックは全高が高く、天板下に入りません。

肘掛けは跳ね上げ式か、下げられるものを。

ロータイプの机なら、そもそも椅子の昇降域が低い側まで届いているかも合わせて見ます。

座って数日で腰が痛くなりました。椅子を買い替えるべきでしょうか

買い替える前に、今の椅子で座面の高さと机の高低差を測ってみてください。

足裏が床に着いていない、または肩が上がっているなら、寸法の不一致が原因かもしれません。

それでも痛みが続く場合や、しびれを伴う場合は自己判断で対処せず、医療機関に相談してください。

耐荷重の表記はどう見ればいいですか

製品ごとに測定条件が異なるため、数値だけを横並びで比べるのは向きません。

表記が近い製品どうしなら、ガスシリンダーの規格や脚部の素材(樹脂か金属か)のほうが実際の作りの差を反映していることもある。

表記の範囲内で使う、という前提で見てください。

まとめ

自宅の椅子選びが難しいのは、机の高さが選べないところです。

だから座面の昇降域と奥行きが自分の机と体格に重なっているかを最初に確かめる。

そのうえで、ハイバックや固定式の高い肘掛けのように、狭い部屋では収まりが悪くなる仕様を外していく。

座る時間が長い人は姿勢を変えられる機構を、短い人は手入れのしやすさを優先すると、判断が早くなります。

選び方の全体像をもう一度確認したいときは、疲れにくい一脚を選ぶ基準で解説しています。

ご覧ください。

まずは今使っている机の天板の高さを、床から実際に測ってみてください。

その数字が、候補を絞る一番の手がかりになります。

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