100均のマウスパッドはどう?使える場面と限界の目安
売り場の同じフックに、薄い布のものと表面がつるつるした樹脂のものが並んでいる。
写真ではどちらも同じ長方形。
ただ、100均のマウスパッドで使い心地を左右するのは、この表面の素材と、1〜3mmほどしかない厚みのほうです。
薄い1枚は、天板の木目や継ぎ目の段差をそのまま拾います。
大きさも20cm前後の小ぶりなものが主流なので、マウスを大きく振る持ち方だと縁を越えてしまう。
逆に、そこが自分の使い方と噛み合っていれば、100均の売り場で選んでも実用の範囲に入ります。
本ページでは、薄型が机の凹凸を拾うこと・布と樹脂で変わる滑り出し・裏面のゴムが効かずパッドごと動く場合・買う前に机で測る場所まで、まとめて紹介します。
100均のマウスパッドで先に見るのは、厚みと表面の素材
薄いマウスパッドほど、下の面の状態が手に伝わります。
天板に木目の凹凸がある、継ぎ目やシール跡で段差ができている、そういう机の上に薄手を1枚置いても、その凸凹は吸収されません。
マウスを動かしたときに小さく引っかかる感触が残ります。
数mmの厚みがあるタイプなら、そこはある程度吸収してくれる。
ガラス天板やきれいな樹脂天板の机なら、逆に薄手でも不満は出にくいはずです。
表面の素材が分けるのは、滑り出しの軽さと止めやすさです。
布は繊維の摩擦があるので、狙った位置で止めやすい。
樹脂やPVCの表面は動き出しが軽く、大きく振っても手首に力が要らない反面、細かい位置合わせでは滑りすぎと感じる人もいます。
どちらが上ということはありません。
写真の切り抜きや図面のように数ピクセル単位で合わせる作業が多いなら布寄り、ブラウザやゲームで腕ごと振る時間が長いなら樹脂寄り、という分け方になります。
見落としやすいのが裏面です。
滑り止めのゴムが全面にあるのか、周囲だけなのか、そもそも布地のままなのか。
ここが弱いと、マウスを振るたびにパッド自体が机を移動していきます。
素材とサイズの組み合わせをもう少し広く見比べたいなら、素材とサイズで変わる使い心地で解説しています。
ご覧ください。
売り場に並ぶ100均マウスパッドは、布・樹脂・手首クッション付きに分かれる
品揃えは店舗や時期で入れ替わるので、下の3タイプが常に全部そろっているとはかぎりません。
それでも、100均の棚で見かける形はおおむねこの3つに整理できます。
硬い面の滑走感が好みでガラス製の特徴と向いている使い方のような選択肢を考えている人は、そもそも100均の範囲では見つけにくいという前提で読んでください。
薄手の布タイプ
表面が布地、裏がゴムか合成樹脂の薄い板という構造。
厚みは数mm以下が多く、机の凹凸は拾いやすい。
表面に印刷が入っているものは、インクの乗った部分だけ手触りが変わることがあります。
摩擦があるぶん止めやすく、細かい操作をする人に向く一方、端を縫っていないカット品はほつれが出やすい。
樹脂・PVCの表面タイプ
硬めのシートを重ねた作りで、表面が滑らか。
動き出しが軽く、拭き掃除も布より楽です。
厚みが1mm前後の板状だと、天板の段差をまたぐ位置に置くと角が浮きます。
裏のゴムが薄い製品では、腕が当たった拍子にパッドごとずれる。
表面が光沢のあるタイプは、後述するセンサーの読み取りに影響することもあります。
手首クッションが付いた一体型
パッドの手前側にゲルやウレタンの盛り上がりがあり、手首を乗せる前提の形。
手首の位置が高くなるため、机の高さと椅子の座面の関係によって、楽に感じる人と手首が反って窮屈になる人に分かれます。
クッション部分の高さは調整できないので、合うかどうかは実際に机の上で試すまで分からない。
手首の痛みが続いている場合は、道具で対処しようとせず医療機関に相談してください。
タイプ別に見る、100均のマウスパッドが向く人と向かない人
選ぶ順番はシンプルです。
まず自分がマウスをどれくらいの幅で動かすかを決め、次に机の天板の状態を見る。
この2つが決まれば、下の表のどこに当たるかは絞れます。
並べた「向かない人」のほうが判断には効くので、そちらから読んでください。
| タイプ | 表面と厚み | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 薄手の布 | 布地・数mm以下 | 細かい位置合わせが多い、天板が平らでツルツルしている | 木目や継ぎ目の段差がある机で使う、手汗が多い |
| 樹脂・PVC | 硬めの平滑面・1mm前後 | 腕ごと大きく振る、こまめに拭いて使いたい | 光沢面でカーソルが乱れる機種を使っている、段差をまたいで置くしかない |
| 厚めのラバー系 | ゴム質・数mm | 天板の凹凸を吸収したい、パッドが動くのが気になる | キーボードとの段差を作りたくない、丸めて持ち運びたい |
| 手首クッション一体型 | ゲルやウレタンの盛り上がり付き | 机が高めで手首が浮きやすい、マウスの移動量が小さい | マウスを大きく振る、机が低く手首が反りやすい |
表の見方として1つだけ補足します。
マウスの移動量が小さい設定、つまり感度を上げて手首だけで操作している人は、100均の小ぶりなサイズでほぼ困りません。
逆に感度を下げて肘から動かす人は、どのタイプを選んでも面積のほうが先に足りなくなります。
サイズと表面の相性を外すと、買ってから使えない
いちばん多いミスマッチが面積です。
20cm前後の小型は、机の上では小さく見えないのに、実際にマウスを振ると数回で縁に達します。
縁を越えた瞬間にマウスが天板に乗り、そこで滑りが変わってカーソルが飛ぶ。
回避条件は単純で、買う前に自分がどれだけの幅を使っているかを見ておくことです。
手首を軸に動かしている人以外は、100均の売り場より大きいサイズを探すほうが早い。
判断の目安はデスクの広さで決まる大型の基準で解説しています。
ご覧ください。
2つめが表面とセンサーの相性です。
マウスの光学センサーは面の模様を読んで移動を検出するため、鏡のような光沢面や透明に近い面では読みが不安定になることがあります。
細かすぎる柄や、逆に模様のない一様な面でも同じことが起きる。
起きるかどうかはマウス側のセンサーの種類にもよるので、光沢のあるタイプを選ぶなら、うまくいかない可能性を見込んでおいてください。
手元にあるクリアファイルや紙で代用したときにカーソルが乱れた経験があるなら、代用になる物と避けたい物で解説している内容がそのまま当てはまります。
3つめは裏面。
ゴムが周囲にしか付いていない薄手を、布のテーブルクロスやざらついた塗装の天板に置くと、狙った位置に留まりません。
腕を置いたときに一緒に動くようなら、置き方ではなく製品側の問題です。
買う前に机で測るのは、マウスを振る幅と天板の段差
測る場所は3か所だけ。
1つめは、いま実際にマウスを動かしている範囲の幅。
パソコンの前に座り、画面の左端から右端までカーソルを動かして、手が止まった位置に指を置いて幅を見ます。
ここで出た数字が、必要な横幅の下限です。
20cmを超えるようなら、100均の小型は最初から候補から外れます。
2つめは、キーボードの右端から机の端までの幅と、手前の奥行き。
パッドを置く余地がそこにあるかを見ます。
テンキー付きのキーボードを使っていると、この幅が意外に残っていない。
3つめが天板の状態で、木目の凹凸、板の継ぎ目、剥がれかけた化粧板の段差がないかを手のひらでなでて確かめます。
段差の上に薄い樹脂板を置くと、その線がずっと指先に伝わってきます。
この3つを見てから売り場に行くと、迷う対象が一気に減ります。
幅が足りているタイプの中から、天板の状態に合う厚みを選び、最後に表面が布か樹脂かを好みで決める。
順番を逆にして表面の質感から選ぶと、家で置いてみたときにサイズが足りないという結末になりがちです。
滑りのムラとほつれが出たら、100均マウスパッドは替えどき
布タイプは、手のひらが当たる部分から先に変わります。
皮脂と汗を吸って繊維が寝てくると、その一帯だけ滑りが軽くなる。
パッドの上で場所によって手応えが違うと感じたら、それが摩耗のサインです。
水洗いできる製品なら洗うことで戻る部分もありますが、裏のゴムは水と乾燥の繰り返しで硬くなり、滑り止めとしての力が落ちていきます。
素材ごとの洗い方と乾かし方は、素材別の手順と乾かし方の注意点で解説しています。
ご覧ください。
樹脂タイプは、表面のコーティングが局所的に削れて艶が変わります。
削れた部分と残っている部分をまたぐと、抵抗が急に変わる。
もう1つ見ておきたいのは、マウスの底に付いているソール(滑らせるための小さな脚)です。
ざらついた面の上で使い続けると、ソール側が先に削れて本体が直接パッドに当たることがあります。
硬い面での滑りとソールの寿命の関係は、滑りと寿命の目安で解説しています。
ご覧ください。
買い替えを考えるのは、端のほつれや反りが出たとき、印刷面が擦れて薄くなったとき、そしてカーソルが同じ場所で飛ぶようになったときです。
100均で買える範囲の製品なら、無理に延命させるより替えたほうが手間が少ない。
ただし、替えても同じ不満が出るなら、原因はパッドではなく机の高さやマウス自体の設定にあります。
よくある質問
100均のマウスパッドでもゲームに使えますか
操作自体はできます。
問題になるのは面積で、感度を下げて腕ごと振るタイプの操作だと、数回振るだけで縁に届く。
手首中心の操作なら不足を感じにくいはずです。
表面の摩擦が一定であることも大事なので、印刷で手触りが変わるものは避けたほうが無難でしょう。
透明なプラスチック板やガラス板でも代わりになりますか
マウスのセンサーは面の模様を読んで動きを検出するため、透明な面や鏡のような光沢面では読み取りが乱れることがあります。
乱れるかどうかは使っているマウスのセンサー次第で、問題なく動く組み合わせもある。
試す価値はありますが、常用する前提で選ぶものではありません。
布のマウスパッドは洗えますか
水洗いできる製品もありますが、パッケージに洗える旨の記載がないものは自己判断になります。
洗ったあとは陰干しで完全に乾かすこと。
裏のゴムは乾燥機や直射日光で硬化しやすく、滑り止めが効かなくなる原因になります。
パッドが机の上で動いてしまいます
裏面のゴムが周囲だけの薄手だと起きやすい現象です。
天板の埃と皮脂を拭き取ると改善する場合があります。
それでも動くなら、全面にゴムが付いた厚めのタイプへ替えるのが確実。
両面テープで貼り付けると、剥がすときに天板の塗装を持っていくことがあるので避けてください。
まとめ
100均のマウスパッドで判断が分かれるのは、厚みと表面の素材、そして面積です。
天板に凹凸があるなら薄手は避け、細かい位置合わせが多いなら布、大きく振るなら樹脂寄り。
そして腕から動かす操作をしている人は、この売り場のサイズでは足りません。
まずは今座っている場所で、マウスを左右に振って使っている幅を測ってみてください。
その数字を持って売り場に立てば、選ぶ対象はぐっと少なくなります。
