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昇降デスクのおすすめタイプ|用途別に見る選び方の目安

昇降デスクを選ぶときに最初に効くのは、天板の広さでもデザインでもなく、昇降の下限と上限の高さです。

座って使う高さは身長によって65〜75cmあたりに落ち、立って使う高さは100〜115cmあたりまで上がります。

この可動域が自分の体に届いていない机を買うと、立ち姿勢のときに肩が上がり、座り姿勢では脚を組むしかなくなる。

カタログの「70〜120cm」という数字は、どちらの端も自分に必要かどうかで読み方が変わります。

本ページでは、高さの合わせ方・電動と手動と卓上型の違い・タイプ別に向いている人・買ってから気づきやすい設置の落とし穴まで、まとめて紹介します。

昇降デスクで最初に確かめるのは、昇降範囲が自分の座り高さと立ち高さを挟んでいるか

昇降デスクの仕様表には、たいてい「高さ○○〜○○cm」と書かれています。

ここで見るべきなのは幅の広さではなく、両端の位置です。

座って使う高さの目安は、椅子に座って肘を90度に曲げたときの肘の高さ。

ここに天板の面が来ると、手首を反らさずにキーボードを打てます。

立って使う高さも同じ考え方で、立った状態の肘の高さが目安になります。

身長160cm前後なら座り68cm・立ち95cm前後、175cm前後なら座り72cm・立ち105cm前後に落ち着くことが多い。

ただしこれは椅子の座面高と靴の有無で数センチ動くので、実際に測ったほうが確実です。

厄介なのは下限側です。

昇降デスクは脚の中に昇降機構が入るため、一般的な固定机よりも下限が高くなりがちで、最低70cmを下回らない製品もあります。

身長が低めの人や、座面を下げて使いたい人は、この下限に引っかかります。

逆に身長が高い人は上限が足りず、立ち姿勢で背中が丸まる。

もうひとつ見落としやすいのが、仕様の高さが天板を含むかどうかです。

「脚のみの高さ」で書かれている場合、そこに天板の厚み(2〜3cm程度が多い)が加算されます。

下限ぎりぎりを狙っている人は、この2〜3cmで計算が崩れます。

数値の前提が書かれていない製品は、メーカーの説明を確認してから判断してください。

高さ合わせの基本的な考え方は、立ち座りを切り替える机の基準で解説しています。

ご覧ください。

電動・手動・卓上型、昇降デスクの構造で変わるのは切り替えの手間と置ける場所

昇降デスクは大きく3つの作りに分かれます。

同じ「高さが変わる机」でも、日に何回高さを変えられるかがまるで違う。

電動(モーター駆動)

脚に入ったモーターがボタン操作で天板を上下させます。

手を放しても高さが保たれ、メモリー機能付きなら座り高さと立ち高さをワンタッチで呼び出せる。

切り替えの手間がほぼゼロなので、1日に何度も姿勢を変える使い方に噛み合います。

代償は重さと価格、そして電源が必要なこと。

脚だけで20kg超の製品も珍しくなく、設置後に動かすのは容易ではありません。

電源と手動の使い分けは、手動との違いと選ぶときの基準で解説しています。

ご覧ください。

手動(ハンドル・ガス圧・ピン式)

ハンドルを回す、レバーでガス圧を抜く、ピンを差し替える。

いずれも人の力で上下させます。

電源が要らず、モーターがないぶん構造が単純で軽い。

一方で、ハンドル式は上げ切るまでに数十回転かかることもあり、切り替えが面倒になれば結局どちらかの高さで固定して使うことになります。

ピン式は段階が決まっているため、狙った高さに1cm刻みで合わせることはできません。

手動が向く条件は、電動との違いと向いている人で解説しています。

ご覧ください。

卓上型(デスクライザー)

今使っている机の上に置いて、天板だけを持ち上げる箱型の道具です。

机を買い替えずに立ち作業を試せるのが最大の利点。

ただし持ち上がるのは載せた範囲だけなので、モニターとキーボードを一緒に上げるには相応の面積が要ります。

もとの机の高さがそのまま座り姿勢の高さになるため、座り側の調整はできません。

据え置き型との違いは、卓上昇降デスクと据え置き型の使い分けで解説しています。

ご覧ください。

タイプ別に向いている人と、はっきり向かない人

どのタイプが良いかは、1日の作業時間と、机を置く部屋の条件でほぼ決まります。

タイプ構造上の特徴向いている人向かない人
電動2本脚モーター昇降。メモリー機能を持つ製品が多い。重量が大きく電源が必要毎日長時間パソコン作業をし、1日に何度も立ち座りを切り替えたい人机の位置を頻繁に変える人、机の近くにコンセントを増やせない人
電動3〜4本脚・L字天板が広く、支点が増えるぶん揺れにくい。要設置面積が大きいモニターを複数置き、作業を面ごとに分けたい人部屋の一辺しか使えない人、将来の模様替えを想定している人
手動ハンドル式電源不要。回転数が多く、切り替えに時間がかかる立ち姿勢は1日1〜2回でよく、電源を机まわりに増やしたくない人思いついたときにすぐ高さを変えたい人
手動ガス圧・ピン式軽く単純。高さが段階式のものは微調整ができない座り高さと立ち高さの2点だけを行き来する人数センチ単位で高さを詰めたい人
卓上型既存の机に載せる。座り側の高さは変えられない立ち作業が自分に合うかまず試したい人、机を買い替えられない人もとの机の高さが体に合っていない人

表の「向かない人」を見て自分に当てはまる行があったら、その時点で候補から外して構いません。

昇降デスクは搬入も組み立ても手間がかかる家具で、買い直しの負担が大きい。

デザイン優先で選びたい場合の考え方は、天板と脚で決まる印象の作り方で解説しています。

ご覧ください。

耐荷重の数字を横並びで比べると判断を誤る

製品ページには「耐荷重80kg」「耐荷重120kg」といった数値が並びます。

ここを単純比較するのは危険です。

理由は、天板の重さを含むか含まないかがメーカーによって違うから。

脚の耐荷重として書かれている場合、天板そのものの重量(横幅120cmの集成材なら15〜25kg程度)が先に引かれます。

そこにモニター、アーム、パソコン本体、書類を載せていくと、公称値の半分近くを机自身と据え置き機器で使うことになる。

表記の前提が書かれていない製品どうしを並べても、比較になりません。

実用上の目安として、載せるものの重量を足し上げてみてください。

27インチモニター2枚とアームで15kg前後、デスクトップ機を天板上に置くならさらに10kg前後。

ここに手をつく荷重も加わります。

公称値に対して余裕が2倍あれば、昇降時の負荷でも安心して使えます。

もうひとつ、モニターアームを使うなら天板の厚みとクランプの開き幅を確認してください。

クランプ式のアームは天板を挟んで固定するため、対応する厚みの範囲が決まっています。

昇降デスクの天板は薄めのものもあり、薄すぎるとクランプが効かない、あるいは締めすぎて天板がたわむことがあります。

天板の奥に補強フレームや配線トレーがあると、クランプを付けられる位置が限られる点も見落としがちです。

設置で失敗しやすいのは、床の面積ではなく背面の余白とケーブルの長さ

床に置ける寸法は、ほとんどの人が事前に測ります。

それでも設置後に困るのは、別の2箇所です。

ひとつは背面。

昇降デスクは天板が上下するため、壁にぴったり寄せると壁面の巾木やスイッチプレートに天板の角が当たることがあります。

数センチの隙間を空けて置くのが前提になり、その分だけ部屋の奥行きを食う。

カーテンやブラインドが背後にある場合も、上昇時に巻き込む位置関係かどうかを見てください。

もうひとつはケーブルです。

天板が上がると、机上の機器から床のコンセントまでの距離が20〜40cm伸びます。

ぎりぎりの長さで配線していると、上昇のたびにプラグが引っ張られる。

電源タップを天板の裏に固定して、床までは1本の電源ケーブルだけを垂らす形にすると、伸縮の影響を受ける本数を減らせます。

ただし天板裏に固定するタップは、合計消費電力が定格(一般に1,500W)の範囲に収まっているかを先に確認してください。

モニターやノートパソコンの充電器程度なら余裕がありますが、暖房器具を同じ系統から取るのは避ける。

口数そのものや安全機能の見方は、口数と安全機能で決める基準で解説しています。

ご覧ください。

L字型を検討している場合は、コーナーの向きを先に決めることになります。

設置スペースと配置の考え方は、L字を選ぶ条件と配置の注意点で解説しています。

ご覧ください。

昇降デスクを入れても姿勢がつらいままなら、原因は椅子側にあることが多い

立ち姿勢に切り替えられるようになっても、1日の大半は座って作業します。

座り時間の快適さを決めているのは机よりも椅子で、ここが合っていないと机の高さをいくら調整しても落ち着きません。

典型的なのは、座面が高すぎて足裏が床に着いていないケース。

この状態では体重が座面の前縁と腰に集まり、机の高さを下げても改善しません。

逆に座面の奥行きが体に対して深いと、背もたれに届かず浅がけになる。

昇降デスクで机側の自由度が上がったぶん、椅子側の合わなさが目立つようになる、という順番で気づく人もいます。

体に痛みが出ている場合は道具の調整だけで判断せず、気になる症状が続くなら医療機関に相談してください。

椅子側の合わせ方は、自宅で疲れない一脚を選ぶ基準で解説しています。

ご覧ください。

なお、立ち作業に切り替えた直後は足裏や膝に負担を感じることがあります。

最初から長時間立ち続けるのではなく、30分程度から始めて様子を見るほうが続きやすい。

足元にクッション性のあるマットを置くと、荷重のかかり方が変わります。

よくある質問

電動と手動、迷ったらどちらを選ぶべきですか

1日に3回以上高さを変えるつもりなら電動です。

手動は切り替えに手間がかかるため、面倒になって片方の高さで固定してしまう人がいます。

逆に「たまに立ちたい」程度なら手動でも足ります。

電源を机まわりに増やせない部屋では、そもそも手動しか選べません。

昇降デスクは天板と脚を別に買えますか

脚(フレーム)だけを販売している製品はあります。

取り付け穴の位置や対応する天板サイズがフレーム側で決まっているので、手持ちの天板が使えるかは寸法と厚みを突き合わせて確認してください。

取扱いは店舗や時期によって変わります。

立って作業すると集中できると聞きましたが本当ですか

集中力や健康への効果は人によって差が大きく、断定できません。

仕様として言えるのは、同じ姿勢を続けずに切り替えられるという点だけです。

姿勢を変える選択肢が増える道具、と考えたほうが期待の持ち方として現実的でしょう。

組み立ては一人でできますか

フレームだけで20kgを超える製品もあり、天板を載せる工程で持ち上げる必要があります。

多くのメーカーは2人以上での組み立てを案内しています。

一人で作業する場合は、天板を裏返した状態で床に置き、そこに脚を取り付けてから全体を起こす手順になる製品が多い。

搬入経路の幅も先に測っておいてください。

賃貸でも置けますか

床に置くだけの製品なので、壁や床への固定は不要です。

ただし重量が集中するため、フローリングに脚の跡が残ることがあります。

カーペットや保護マットを敷いておくと安心です。

まとめ

昇降デスクを絞り込む順番は、まず自分の座り高さと立ち高さを測って、その2点を挟める昇降範囲かどうかを見る。

次に切り替えの頻度から電動・手動・卓上型を決め、最後に天板の厚みと背面の余白、ケーブルの長さを確認する。

耐荷重は数字を横に並べず、天板を含むかどうかの前提から読むこと。

メジャーを持って、今使っている椅子に座り、肘の高さを測るところから始めてみてください。

その1つの数字があるだけで、候補は一気に絞れます。

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