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L字の昇降デスクを選ぶ条件|設置スペースと配置の注意点

部屋の角に机を2台並べたら、コーナーに座ったときに片方の脚が膝に当たる。

L字の昇降デスクで最初に効くのは、天板の総面積ではなく、短辺の奥行きと、コーナーの足元に何が来るかです。

短辺が奥行き45cm前後のサイド用なら、モニターや書類は置けても、そこへ正面向きで座って何時間も打つのは無理があります。

しかもL字天板は1枚板の机より重く、耐荷重の数値に天板の重さを含むかどうかがメーカーで違う。

数字を横に並べただけでは比べられません。

本ページでは、長辺と短辺をどちらの壁に振るか・1台で組むか2台を並べるか・コーナーで膝が当たる条件・壁ぎわと天井側で測る場所まで、順に紹介します。

L字の昇降デスクで最初に決めるのは、長辺と短辺をどちらの壁に振るか

L字は「広い机」ではなく、役割の違う2枚の面を直角につないだ机です。

長辺はキーボードとモニターを置いて正面に座る面、短辺は書類・ノートパソコン・プリンタを置く面。

この役割を先に決めないまま寸法を選ぶと、届いてから座る位置が定まりません。

判断の起点は短辺の奥行きです。

正面向きに座って作業する面は、キーボードの手前に肘を置く余白と、モニターまでの視距離を足した寸法が要ります。

実際には奥行き60cm前後から、モニターを載せるなら70cm近く欲しいところ。

市販のL字天板は短辺の奥行きを40〜50cm台に収めた構成も多く、そこは物置き用の面と考えたほうが実態に合います。

つまり座る面は1つ、もう1面は置く面という前提で選ぶことになる。

次に決めるのが向きです。

L字には短辺が右に出る型と左に出る型があり、後から入れ替えられる製品と、天板の形やケーブルトレーの位置で固定される製品があります。

窓・ドア・コンセントの位置で向きは自動的に決まってしまうので、間取りを先に見てから型を選んでください。

昇降する机そのものをどう選ぶかという土台の部分は、立ち座りを切り替える机の基準で解説しています。

ご覧ください。

昇降デスクをL字に組む道は3通りある

同じ「L字の昇降デスク」でも、中身の作りは大きく3つに分かれます。

昇降が1系統か2系統かで、使い勝手がいちばん変わります。

L字専用天板と3本脚の一体型

L字に切り出した天板を、脚3本のフレームで支える形。

昇降は1系統なので、長辺と短辺の高さが常にそろいます。

面が段差なくつながるので、マウスを短辺側まで大きく振る人や、書類を滑らせて移動させたい人には向いた作り。

ただしコーナーの真下に3本目の脚や補強ビームが来る製品があり、そこに座ると膝や椅子のキャスターが当たることがある。

昇降デスク2台を直角に並べる

1台ずつ独立して昇降するので、長辺だけ立ち姿勢に上げて、短辺は座位の高さに残すという使い方ができます。

1台目を先に買って後から足せるのも利点。

代償は接合部です。

天板の厚みや脚の高さ調整で数ミリの段差が出ますし、隙間にペンや小物が落ちる。

上げ下げのたびに両方を操作する手間もかかります。

昇降フレームだけ買って天板を載せる

フレームと天板を別に選ぶ形です。

L字の天板は流通量が少ないため、2枚の天板を直角に置いて突き合わせるか、L字に加工した板を手配することになります。

重量が増えるほどフレーム側の耐荷重とネジ位置の確認が重くなる。

フレーム単体を選ぶときの条件は脚のみを買うときの天板との合わせ方、板側の素材と厚みは天板の素材とサイズを決める基準で解説しています。

ご覧ください。

手動と電動で差が開くのは、L字天板の重さと脚の本数

L字は面積が広いぶん、天板だけで20kgを超える構成もあります。

この重さが昇降方式の選択にそのまま効きます。

手回しのクランク式は、天板が重いほど回す力と回数が増えます。

1日に何度も切り替える使い方だと、上げ下げそのものが面倒になって座位のまま固定されがち。

ガス圧式は天板とモニターを載せた総重量に合わせて設定を合わせる作りのものが多く、L字のように後から機器を足していく机では、そのつり合いが崩れると動きが渋くなります。

電動は脚ごとにモーターを持つ型があり、3本脚なら3モーターの製品も。

脚が増えるほど同期の精度が効いてきます。

方式ごとの構造差は電動と手動の違いで解説しています。

ご覧ください。

耐荷重の見方には注意が必要です。

公表値に天板の重さを含むメーカーと、含まないメーカーがあります

含まない表記の製品で20kgの天板を使えば、載せられる機器の余裕はその分だけ減る。

モニター2枚とアーム、ノートパソコン、書類の山を足した重さを見積もって、天板重量と合算してから数値と突き合わせてください。

数字だけを並べて比べると、実際に載せられる量とずれます。

タイプ別に向いている人と、L字にしないほうがいい人

タイプ構造の要点向いている人
L字専用天板+3本脚昇降は1系統。長辺と短辺の高さが常にそろう面をつなげて広く使いたい人。上げ下げを1操作で済ませたい人
昇降デスク2台を直角配置2系統。片方だけ立ち高さにできる。接合部に段差と隙間作業ごとに面を使い分ける人。段階的に買い足したい人
フレーム+天板を別購入寸法と素材を自分で決める。重量とネジ位置の確認が必須壁の長さがはんぱで既製サイズが収まらない人
片側が固定脚のサイドデスク併用昇降するのは長辺だけ。短辺は据え置きの高さ短辺は物置きと割り切る人。予算を長辺に集めたい人

逆に、L字を選ばないほうがいい条件もはっきりしています。

角の2面のどちらかに窓の開閉やドアの動線がかかる部屋では、天板を上げた瞬間にカーテンや窓枠と干渉します。

掃除のたびに机を動かしたい人、引っ越しの予定がある人も向きません。

L字は脚が3本以上あり、分解しないと部屋から出せない構成が多いためです。

壁の長さが足りない部屋なら、無理にL字を詰め込むより1枚天板の寸法を詰めたほうが座りやすい。

幅と奥行きの下限をどこに置くかは、小さめの昇降デスクで幅と奥行きを決める基準で解説しています。

ご覧ください。

失敗しやすいのはコーナーの足元と壁ぎわの2か所

コーナーの下に何が通っているか

L字でいちばん多いつまずきが、角に座ったときの足元です。

3本目の脚、支柱をつなぐ横ビーム、ケーブルトレー、コントローラーの本体。

このどれかがコーナー付近の下に来ていると、椅子を引いたときにキャスターが乗り上げたり、膝の内側が当たったりします。

製品ページの背面写真か寸法図で、脚の位置とビームの高さを確認してください。

角に座る前提なら、コーナー部が支柱のない構成かどうかが分かれ目になる。

壁ぎわの隙間と、上げたときの上方

壁には巾木があるので、天板は壁面にぴったり寄りません。

数センチの隙間が生まれ、そこにケーブルが落ちます。

上方も見落としがち。

天板を最高位まで上げたとき、壁付けの棚・エアコン・カーテンレール・窓の上枠に天板やモニターの上端が当たらないかを、実寸で確かめておく必要があります。

電源も配線も、2面ぶんに増えます。

昇降式は上げ下げでケーブルが引っ張られるため、最高位でも余裕が残る長さを確保すること。

2台構成なら電源プラグも2つ必要になります。

電源タップは合計1,500Wが一般的な定格で、モニターやパソコンを1本のタップに集めるときは合計消費電力の確認から。

タップを数珠つなぎにする使い方、束ねたまま通電する使い方は避けてください。

口数と安全機能をどう見るかは、口数と安全機能で決める基準で解説しています。

ご覧ください。

置く前に測る5か所と、突き合わせる数字

測るのは5か所です。

順に見ていきます。

壁2面の有効長

窓枠の出っ張り、コンセントプレート、ドアの開き幅を引いた実寸。カタログの天板寸法より、フレームの外幅が広い製品もあります

天板を上げたときの上方

昇降範囲の上限値に天板厚とモニターの高さを足した数字が、棚やエアコンの下端に収まるか

椅子を引ける奥行き

コーナーに座るなら、背後に椅子1脚ぶんの動線が残るか

コンセントから机までの距離

上げた状態でケーブルが張らない長さ。2面ぶんの配線をまとめる位置も決めておく

搬入経路

L字天板は長辺が長く、玄関や階段の折り返しで引っかかります。分割された天板かどうかも確認

測った数字と突き合わせる仕様は3つ。

昇降範囲の下限(座って肘が水平になる高さに届くか)、上限(立ったときの肘の高さに届くか)、そして天板の厚み。

モニターアームをクランプで留めるなら、対応する天板厚が製品ごとに決まっているため、厚い天板や補強材の入った位置には留められないことがあります。

アームの取り付け位置は、天板の裏に補強がない場所を選ぶ前提で考えてください。

よくある質問

昇降デスク2台を並べてL字にしても問題ありませんか

使い方としては成り立ちます。

ただし天板の高さを1mm単位でそろえるのは難しく、接合部に段差ができる前提で考えてください。

片方だけ立ち姿勢に上げられるのは2台構成の強みですが、上げたときにモニターアームや配線が隣の天板と干渉しないかは、事前に確認が必要です。

L字天板のコーナー部分はたわみませんか

脚から遠い位置ほど荷重に対して不利になります。

角の下に支柱がない構成は足元が広い一方、そこへ重い機器を集めると板がしなる方向に働く。

集成材なら厚み、メラミン化粧板ならスチール補強の有無が効きます。

重い機器は脚に近い位置へ寄せるのが基本です。

短辺の奥行きが浅い製品でも座って使えますか

短時間なら使えても、常用の作業面には向きません。

奥行きが浅いとモニターまでの距離が詰まり、画面を見るために体を引く姿勢になりがち。

作業面は長辺、短辺は物置きという役割分担にしたほうが無理がありません。

組み立てたあとに点検する場所はありますか

脚と天板をつなぐネジ、脚同士をつなぐビームの固定部、コントローラーとモーターのコネクタ。

上げ下げを繰り返すと緩みが出る箇所です。

動きに引っかかりや異音を感じたら、まず取扱説明書の指示に従って締め直しと初期化の手順を確認してください。

分解や配線の自作には手を出さないこと。

向きは後から左右入れ替えられますか

製品によります。

左右対称の天板でフレームの取り付け穴も対称なら入れ替えられますが、ケーブルトレーやコントローラーの位置が片側に決まっている型は、実質的に向きが固定される。

模様替えの予定があるなら、購入前に対応の記載を探しておくと安心です。

まとめ

L字の昇降デスクは、天板の面積で選ぶ机ではありません。

座る面を長辺と短辺のどちらにするか、コーナーの下に脚やビームが来ないか、天板の重さを含めて耐荷重に余裕があるか。

この3点が決まれば、一体型と2台構成のどちらを選ぶべきかもおのずと絞れてきます。

まずはメジャーを持って、壁2面の有効長と、天板を上げたときに当たりそうな上方の障害物を測ってみてください。

その数字を持って仕様表を読めば、部屋に収まって毎日座れる1台が見えてきます。

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