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昇降デスクの配線のまとめ方|上下で絡ませない工夫

昇降デスクの配線でつまずくのは、机が上がった瞬間です。

天板が最上端まで来たとき、床のコンセントから伸びたケーブルがぴんと張る。

これは長さの問題であって、机の性能とは関係ありません。

昇降デスクの可動域は座り姿勢の下限からおおむね110cm台後半まで取る製品が多く、ケーブルには天板の移動量ぶんの余裕が必要になります。

もうひとつの壁が、天板裏に何を固定できるかという条件。

ケーブルトレーもタップも、天板の厚みとネジが打てるかどうかで付け方が変わります。

本ページでは、必要なケーブル長の計算方法・天板裏に固定する道具の選び分け・電源タップの容量の見方まで、まとめて紹介します。

昇降デスクの配線で最初に決まるのは、ケーブルの長さ

配線を考える順番は、道具より先に長さです。

理由は単純で、長さが足りないケーブルはどんなトレーを付けても解決しないから。

必要な長さは3つの距離を足して求めます。

ひとつめは、コンセントから机の脚元までの床上の距離。

ふたつめは、脚元から天板裏までの高さ。

これは机の最も高い位置で測ります。

みっつめは、天板裏から機器の接続口までの距離。

この3つを足したうえで、さらに20〜30cmの余裕を足しておくと、最上端でも張らずに済みます。

ここで見落としやすいのが、ふたつめの高さです。

座って使う高さで測ると、上げたときにその差分がそのまま不足になります。

可動域の上限が120cmで、いま座って使っている高さが70cmなら、差は50cm。

この50cmを見込まずにぴったりのケーブルを買うと、上げた瞬間にプラグが抜けるか、机の動きが止まります。

電源ケーブルとHDMI、USBのように複数本あるときは、いちばん短いものが上限を決めます。

1本だけ短いケーブルが混ざっていると、そこが引っ張られて負荷がかかる。

長さをそろえるか、その1本だけを長いものに替えるほうが早いです。

配線を天板に乗せて動かす、という発想に切り替える

床から機器まで1本ずつ伸ばす配線は、昇降デスクでは扱いにくくなります。

上下するたびにケーブル1本ごとに違う動きをするので、絡まりや引っかかりが起きやすい。

そこで採るのが、天板裏に電源タップを固定して、そこから機器へ配線する方法です。

壁のコンセントから天板裏のタップまでは1本だけ。

この1本にだけ昇降ぶんの余裕を持たせ、それ以外のケーブルは天板と一緒に動く側に収めます。

動く部分が1本に絞られるので、絡まる原因も1本に減ります。

この形にすると、机を動かしたときに気を配る対象がはっきりします。

上げるときはその1本が張っていないか、下げるときは床でたわんだ部分が脚やキャスターの下に入っていないか。

確認する箇所が少ないほど、日常的に続けられます。

ただし、この方法は天板裏に固定できることが前提です。

固定手段は次の見出しで扱いますが、賃貸で机自体に穴を開けたくない場合や、天板が薄い場合は選べる道具が変わります。

昇降デスクの天板裏に固定する道具は、厚みとネジの可否で選ぶ

天板裏に付ける道具は、大きく分けてネジで留めるタイプとクランプで挟むタイプ、粘着や面ファスナーで貼るタイプがあります。

どれを選べるかは、天板の厚みと素材で決まります。

固定方法成り立つ条件向いている人
木ネジで直付け天板が無垢材や集成材で、ネジの長さが天板厚より短い重いタップやトレーを載せたい人
クランプで挟む天板の縁が平らで、対応厚みの範囲内天板に穴を開けたくない人
粘着・面ファスナー裏面が平滑で、載せるものが軽いケーブル数本をまとめたいだけの人

クランプを使うなら、対応厚みの表記を必ず見てください。

多くの製品は挟める範囲をミリ単位で示しています。

昇降デスクの天板は薄いものだと18mm前後、厚いものは30mmを超えるものもあり、上限を超えると口が届かない、下限を下回るとがたつく。

ここは数字の照合で防げます。

ネジで留める場合の注意はひとつ。

天板の厚みよりネジが長いと、表面まで貫通します。

天板厚から3〜5mm引いた長さを選ぶと安全です。

また、昇降デスクは脚のフレームが天板裏を横切っている場所があるため、フレームと重なる位置にはネジを打てません。

先に天板を裏返すか、机を最下端まで下げてフレームの走り方を目で確認しておくと、打ち直しが減ります。

粘着で貼るタイプは手軽ですが、天板裏が化粧板やメラミンだと、荷重と気温で剥がれることがあります。

タップのような重さのあるものは、粘着だけに頼らないほうがいい。

電源タップは口数より、合計の消費電力から決める

天板裏にタップを固定するとき、口数だけで選ぶと容量の確認が抜けます。

電源タップの定格は合計1,500Wが一般的で、これは差し込んだ機器の消費電力の合計で見る数字です。

デスクに載る機器で見ると、ノートパソコンのアダプターやモニター、スマートフォンの充電器は1台あたりの消費電力が小さく、数台つないでも余裕があります。

一方で電気ケトル、小型のヒーター、デスク用のホットプレートのような熱を出す機器は、1台で1,000Wを超えるものがある。

この種の機器を机上で使うなら、デスクのタップとは別の壁コンセントから取るほうが無理がありません。

昇降デスク本体の電源も、このタップにまとめて差すことになります。

モーターは動作時にだけ電力を使うため常時の負荷は小さいものですが、机の説明書に単独のコンセントを求める記載がある製品もあります。

まず説明書を確認してください。

やってはいけないのは、タップにタップを重ねる使い方と、余った部分を束ねたまま通電すること。

束ねた状態は熱がこもりやすくなります。

天板裏に収めるときも、ぐるぐる巻きにして固定するのではなく、ゆるく折り返して面ファスナーで軽く留める程度にとどめる。

口数そのものや安全機能の見方については、口数と安全機能で決める基準で解説しています。

ご覧ください。

配線が合っていないと昇降デスクはこうなる

ここまでの条件を外したときに起きることを、症状から並べます。

原因の切り分けに使ってください。

上げると途中で止まる、または下がってしまう

電動タイプの多くは、天板が何かに当たったときに動作を止める仕組みを持ちます。

ケーブルが張って抵抗になると、これが働くことがある。

プラグが抜けかけているのに気づかず、電源が落ちて下降するパターンもあります。

まず床から天板裏までのケーブルにたわみが残っているか確認する。

下げたときにケーブルを踏む

余裕を持たせた分は、下げたときに床でたわみます。

この部分が椅子のキャスターの通り道にあると、被覆が傷みます。

たわみは机の脚の内側、椅子が入らない位置に落とすように配線を回すのが基本。

モニターアームの動きにケーブルが引っかかる

アームで画面を動かす場合、天板の昇降とアームの回転で二重に動きます。

映像ケーブルの余裕はアーム側の可動範囲も含めて見る必要があります。

なお、アームが付くかどうかはモニター背面のネジ穴の間隔(75×75mmや100×100mmなど)と耐荷重の話で、配線とは別に確認する項目です。

こうした引っかかりが繰り返されると、机の動作そのものが不安定になったと感じることがあります。

動作面で買ってから気づきやすい点については、買う前に見ておきたい注意点で解説しています。

ご覧ください。

配線に必要な数値は、商品ページのどこに書いてあるか

買う前に照合したい数値は3つです。

昇降範囲(最低高さと最高高さ)、天板の厚み、そして付属ケーブルの長さ。

昇降範囲は仕様表に「高さ」または「昇降範囲」としてcmまたはmmで載っています。

天板を含む高さか、脚のみの高さかで数字が変わるので、注記まで読んでください。

脚だけを買って天板を別に用意する場合は、脚の可動範囲に天板厚を足した数が実際の高さになります。

天板の厚みは「天板サイズ」の欄に幅×奥行×厚みの形で書かれていることが多い。

ここが分からないとクランプ式の道具を選べません。

記載がなければ、購入後に定規で測ってから固定具を買うほうが確実です。

付属ケーブルの長さは、仕様表に載っていない製品もあります。

その場合は、机の最高高さぶんの余裕を見込んで延長用のケーブルを別に用意しておくと、届いた日に配線を組めます。

手動式と電動式で電源ケーブルの有無自体が違うため、どちらの方式なのかも合わせて確認したいところ。

方式ごとの違いは、手動との違いと選ぶときの基準で解説しています。

ご覧ください。

なお、机そのものの選び方から見直したい場合は、立ち座りを切り替える机の基準で解説しています。

ご覧ください。

よくある質問

昇降デスクの配線に必要なケーブルの長さは、どう測ればいいですか

机を最も高い位置まで上げた状態で、コンセントから天板裏の目的地まで実際に糸やメジャーを這わせて測るのが確実です。

そこに20〜30cm足した長さを目安にしてください。

座った高さで測ると、上げたときの差分がそのまま不足になります。

ケーブルトレーは必ず必要ですか

必須ではありません。

天板裏にタップを固定し、余ったケーブルを面ファスナーでゆるく留めるだけでも、床を引きずる状態は避けられます。

ケーブルの本数が多い、床の見た目を整えたいという場合にトレーの効果が出ます。

賃貸で天板に穴を開けられません。配線はどうまとめますか

クランプ式のトレーやタップホルダーなら、天板を挟むだけで固定できます。

選ぶときは対応厚みの表記と自分の天板の厚みを照合してください。

軽いものだけなら面ファスナーで貼る方法もありますが、タップのような重さのあるものは粘着だけに任せないほうがいい。

まとめ

昇降デスクの配線でまず決まるのは道具ではなく長さで、机の最高高さを基準に測ったうえで20〜30cmの余裕を足すのが出発点になります。

そのうえで天板裏にタップを固定し、床から上がってくるケーブルを1本に絞ると、上下させたときに気を配る箇所が減ります。

固定具はクランプの対応厚みか、ネジの長さと天板厚の関係で選び分けてください。

まずは手持ちのメジャーで、いま使っている机の天板の厚みと、コンセントから机までの距離を測ってみてください。

この2つの数字が分かれば、選べる固定具とケーブルの長さがその場で絞れます。

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