おしゃれな電源タップの選び方|見た目と安全性の両立
木目調の外装、布を巻いたケーブル、白いマット塗装。
見た目で選べる電源タップは、ここ数年で棚に並ぶ数が増えました。
ただ、外装が変わっても中身の定格は変わらず、合計1,500Wという上限は同じです。
差がつくのは、置く場所に対して形が合っているかどうか。
棚の上に横たえるのか、足元に立てるのか、机の裏に貼って隠すのかで、選ぶ形も差込口の向きも変わります。
色から決めると、ここでつまずく。
本ページでは、色より先に決めたい置き場所と定格・形ごとの向き不向き・差込口の間隔とケーブル長の測り方まで、まとめて紹介します。
おしゃれな電源タップは、色より置き場所と定格から決まる
置き場所を決めないまま質感で選ぶと、届いてから収まりに困ります。
棚の上なら横長、足元なら縦置き、机の裏なら薄型と、形は置く場所でほぼ決まる。
色や素材はそのあとで絞り込めば足りるので、まず「どこに置いて、どこのコンセントから引くか」を先に決めてください。
もうひとつ先に確かめたいのが定格です。
家庭用の電源タップは合計1,500Wが一般的な上限で、外装が木でも布でもこの数字は変わりません。
パソコン、モニター、スマホの充電器といった机の上の機器なら余裕がありますが、電気ケトルやセラミックヒーターを同じタップに挿すと一気に上限へ近づきます。
暖房器具を挿す予定があるなら、装飾よりも放熱をふさがない形を優先したほうがいい。
本体の表示も見ておきましょう。
電源タップは電気用品安全法の対象なので、PSEマークと定格(W数・A数)の表示がある製品を選んでください。
雷ガードをうたう型は、サージを吸収する部品を内蔵しているという意味であって、落雷の被害をすべて防げるわけではありません。
口数そのものや安全機能の見方は、口数と安全機能で決める基準で解説しています。
ご覧ください。
形は4つ。見た目の違いは、そのまま電源タップの置き場所の違い
バー型は壁沿いや机の裏に沿わせやすい
いちばん数が多い横長のスティック型です。
厚みが薄く、壁際や天板の奥に寄せて隠しやすい。
木目調のシートを貼ったもの、外装をマットな樹脂にしたもの、ケーブルまで布で巻いたものと、見た目の選択肢もこの形に集まっています。
弱点は横幅。
口数が増えるほど長くなるので、置きたい棚の奥行きより長い、という事故が起きます。
タワー型は面積を取らず、差込口が分散する
縦に立てて使う形で、机の下や棚の隙間に立てれば占有面積は小さくなる。
差込口が数面に分かれているため、幅の広いACアダプタを挿しても隣が塞がりにくいのが構造上の利点です。
ただ、重心が高いぶん足元では蹴って倒しやすく、コードを引っ張ると転がります。
構造と選ぶときの注意は、タワー型の省スペース性と注意点で解説しています。
ご覧ください。
ボックス一体型は生活感を隠せるが、熱と高さに制限が出る
タップごと箱に納め、余ったコードを内部に落とす形です。
ふたを閉めれば配線が視界から消えるので、リビングと兼用の部屋では効きます。
代わりに、内部は熱がこもりやすく、消費電力の大きい機器を集めるのには向きません。
ふたの高さより背の高いプラグは入らないので、挿す予定のアダプタの高さも見ておくこと。
薄型の固定タイプは、机の裏に貼って視界から消す
マグネットや両面テープ、ネジで天板の裏に留める前提の型です。
上から見たときにタップが一切見えなくなるので、見た目としては最も静か。
固定できるかは天板の素材と厚みしだいで、化粧板にネジは効きにくく、マグネットは鉄の脚や金属フレームがないと使えません。
机の上で使う前提の選び方は、デスク上で使うときの基準で解説しています。
ご覧ください。
タイプ別に向く人と、避けたほうがいい人
| タイプ | 見た目と構造の特徴 | 向いている人 | 避けたほうがいい人 |
|---|---|---|---|
| バー型 | 薄く横長。外装や布巻きケーブルなど意匠の選択肢が多い | 壁沿い・天板の奥に寄せて隠したい人 | 置ける横幅が20cm前後しかない棚に置く人 |
| タワー型 | 縦置きで設置面積が小さく、差込口が複数の面に分散 | 幅広のACアダプタを何個も挿す人 | 人の動線上や子ども・ペットの通る足元に置く人 |
| ボックス一体型 | 余ったコードを内部に収納。ふたで差込口が隠れる | 来客のある部屋で配線を見せたくない人 | ヒーターや電気ケトルなど消費電力の大きい機器を挿す人 |
| 薄型の固定タイプ | 天板裏や壁面に留めて浮かせる。上面から見えない | デスク周りの床置きをなくしたい人 | 賃貸で穴を開けられず、天板に金属も樹脂しかない人 |
表のとおり、外装の好みだけで選べる範囲は意外と狭い。
とくにボックス一体型は、隠せる代わりに用途が限られます。
挿す機器が机の上の低消費電力のものに限られるかどうかで、選べるかが変わります。
用途ごとの絞り込み方は、用途別の選び方と比較で解説しています。
ご覧ください。
見た目から決めた電源タップでつまずくのは、口数と差込口の間隔
いちばん多いのが、すっきり見せたくて口数を絞り、結果として別のタップを継ぎ足すパターンです。
タップからタップへつなぐ使い方は合計容量が見えなくなるので避けてください。
最初から必要な口数に1〜2個の余裕を持たせたほうが、見た目も配線も落ち着きます。
次に多いのが、差込口の間隔です。
カタログ写真では等間隔に並んでいても、幅の広いACアダプタを挿すと隣の口が物理的に潰れます。
6口のうち実際に使えたのが4口、という結果になりやすい。
挿す予定のアダプタでいちばん大きいものの幅を測り、それより広い間隔があるか、または口が斜めや別の面に配置されているかを確認してください。
USB充電口を内蔵した型は、机の上の充電器を減らせる一方、USB側の出力仕様は製品ごとに違います。
ノートパソコンを充電したいなら、その口が対応している規格と出力を個別に確認してください。
スイッチのランプが明るすぎて寝室で気になる、という声もあります。
100均の製品と専門店の価格帯で何が変わるのかは、使える場面と避けたい用途で解説しています。
ご覧ください。
買う前に測るのは、コンセントまでの距離・アダプタの幅・置き場の寸法
測るのは3か所だけです。
- コンセントからタップを置きたい位置までの距離(実際にケーブルが通る経路をたどって測る)
- 挿す予定のACアダプタで最も幅の広いものの寸法
- 置き場所の幅と奥行き、ふた付きなら高さの余裕
距離は、直線ではなく壁や脚に沿わせた経路で測ってください。
1mでは届かず、3mでは余る。
余ったコードは束ねたまま通電せず、収納ボックスや配線トレーにゆるく納めるのが基本です。
短めのケーブルで足りる配置にできれば、見た目もそのまま整います。
天板裏に固定するタイプを狙うなら、天板の厚みと素材も測っておく。
マグネットは鉄部がなければ付かず、両面テープは布や無垢材で剥がれることがあります。
机の高さが変わる環境では、コンセントまでの距離も変わるので、可動域の分だけケーブルに余裕を残してください。
布巻きや木目の電源タップは、ほこりの目立ち方と拭き方が変わる
使い始めてから差が出るのは手入れです。
白いマット塗装は手の脂が付くと跡が残り、黒い光沢はほこりが白く浮きます。
木目調のシートは乾いた布で拭けますが、濡らしすぎると端から浮くことがある。
ケーブルを布で巻いたタイプは、繊維にほこりが絡んで乾拭きでは落ちにくく、粘着ローラーやブラシのほうが向きます。
見た目とは別に、差込口の周りにほこりがたまった状態は放置しないこと。
多くの取扱説明書で、差込口の清掃と、湿気の多い場所での使用を避けるよう注意されています。
使っていない口が多いなら、シャッターやキャップで塞げる型を選ぶと掃除の手間が減ります。
買い替えの判断は年数よりも状態で見てください。
プラグを挿したときに緩い、外装が変色している、コードの付け根が硬くなっているといった変化が出たら交換の検討時期。
製品ごとに交換の目安が説明書に書かれていることもあるので、購入時に確認しておくと迷いません。
よくある質問
木製やボックス型の電源タップは熱がこもりませんか
内部に空間があり、コードも一緒に納める構造なので、開放型のバー型より熱は逃げにくくなります。
挿す機器を消費電力の小さいものに限り、合計W数を定格内に収めるのが前提。
暖房器具や調理家電を挿す用途には向きません。
おしゃれな見た目でも雷ガードやトラッキング防止は選べますか
選べます。
意匠を重視した製品でも、サージを吸収する部品を内蔵した型や、差込口に絶縁処理をした型は用意されています。
ただし雷ガードは被害をすべて防ぐものではなく、機能の有無は製品ごとに違うので、外装ではなく仕様表で確認してください。
USB付きを選べば机の上のケーブルは減りますか
充電器の本体は減ります。
とはいえUSB側の出力は製品差が大きく、パソコンの充電まで任せられるとは限らない。
アプリで個別に入切したい、という目的まで含めて考えるなら、スマートタップでできることと選ぶ基準で解説しています。
ご覧ください。
ケーブルが長すぎるときは束ねてもいいですか
きつく巻いた状態での通電は避けてください。
ゆるく8の字にして配線トレーや収納ボックスへ納めるか、最初から必要な長さの製品を選ぶほうが安全です。
見た目を整える目的でも、結束バンドで強く締め上げるのは避けたほうがいい。
まとめ
おしゃれな電源タップ選びは、色から入ると形と寸法で行き止まりになります。
先に置き場所と定格を決め、形を4つのうちから絞り、そのあとで外装の好みを重ねる。
この順番なら、見た目と使い勝手のどちらも落とさずに済みます。
まずは、コンセントから置きたい位置までの距離と、いちばん幅の広いACアダプタの寸法を測ってみてください。
その2つの数字が手元にあるだけで、候補は一気に絞れます。
