電源タップの収納のしかた|熱をこもらせない置き方の工夫
机の下を覗くと、電源タップが自分の余ったケーブルの塊の上に乗っている。
この状態から片づけるとき、最初にやめたいのは、余った線をぐるぐる巻きにして一か所で強く縛ることです。
電源タップの定格は合計1,500Wが一般的で、機器をつなぐほど本体もケーブルも熱を持ちます。
細く束ねた部分や箱に詰め込んだ内側は、その熱が逃げにくい。
ほこりが積もっても気づきにくい場所でもあります。
本ページでは、ケーブルのたるみを逃がす手順・詰め込みで起きること・床置きと壁掛けで変わる置き方まで、まとめて紹介します。
電源タップの収納は、ケーブルを束ねないことから始める
片づけは、通電を止めるところから始めます。
差したまま線を引き回すと、プラグの根元に力がかかったまま曲がるので、先に抜いてしまうほうが手も動かしやすい。
- コンセントからプラグを抜きます。金属のクリップや濡れた布を近づける作業も、抜いてからにしてください。
- つないでいない機器のケーブルを外します。使っていない線が1本減れば、処理するたるみも1本ぶん減ります。
- 余ったケーブルは、手のひら2枚ぶんくらいの大きな輪にします。細く巻けば見た目は締まりますが、内側の熱は逃げ場を失います。
- 留めるのは2か所以上に分けて、指が入るくらいのゆるさで。1か所で強く縛ると、そこに力と熱が集まります。
- 本体は差込口を横か下に向けて置きます。上を向いた差込口には、ほこりがそのまま落ちて溜まる。
- 最後にプラグを差し、機器は1つずつつなぎます。まとめて差すと、合計の消費電力を見ないまま使い始めることになります。
この順番で作業すると、たるみを「隠す」のではなく「逃がす」形になります。
輪を天板の裏に沿わせて寝かせる、机の脚に軽く添わせる。
ケーブルの通り道を先に決めてしまえば、タップ本体を置く場所も自然に決まります。
詰め込みと巻きぐせ、収納を間違えたときに出てくる実害
いちばん分かりやすいのは熱です。
束ねた輪の内側や、フタを閉めた箱の中は空気が動きません。
合計1,500W前後の定格に近い使い方をしているときほど、この差は無視できなくなります。
消費電力の大きい調理器具や暖房器具を、箱に入れたタップから使うのは避けてください。
次にほこり。
差込口やプラグの刃のあいだにほこりが溜まり、そこが湿気を含むと、刃と刃のあいだにわずかな電流が流れるトラッキング現象が起きることがあります。
掃除機の届かない箱の奥や家具の裏は、溜まっても目に入りません。
ほこりの侵入を抑えるシャッター付きの差込口や、刃の根元を絶縁した仕様の見方は、口数と安全機能で決める基準で解説しています。
ご覧ください。
三つめは断線です。
ケーブルの付け根を曲げた状態でテープで固定すると、内部の細い導線に同じ場所で力がかかり続けます。
外から見て被覆が無事でも、中は傷んでいる。
差込口がゆるくなったり、つないだ機器が時々切れたりするのは、そのサインとして扱ってください。
よくある失敗と直し方
余りを一か所できつく縛っている
ナイロンの結束バンドで締め上げるのがこの形の典型です。
締める力を自分で調整できず、外すには切るしかない。
面ファスナーのバンドに替えて、2〜3か所にゆるく分けて留め直します。
針金入りのタイやガムテープの直巻きも、被覆を痛めるので外しておきたい。
ケーブルボックスにACアダプターまで詰めている
四角い大きなアダプターは、それ自体が発熱します。
タップと一緒に密閉ぎみの箱へ入れると、箱の中の温度が上がりやすい。
アダプターは箱の外に出し、箱にはケーブルを通す隙間と、側面の通気の穴があるものを選びます。
詰める量は、フタを閉めたときに中で線が押しつぶされない程度まで。
スイッチと表示ランプが見えない場所に隠れてしまう
個別スイッチ付きのタップを箱の底に入れると、切りたいときに箱を開ける手間が増えます。
足元に置いた場合は、逆に膝や掃除機で押してしまう。
スイッチのある面を手前か上に向け、通電の表示が視界に入る位置に置き直してください。
スイッチを切って何がどこまで変わるのかは、スイッチの役割と効果の目安で解説しています。
ご覧ください。
収納に使う道具と、ほこりを払う頻度の目安
そろえておくと作業が早いのは、面ファスナーのバンド、通気のあるケーブルボックスか浅いトレー、乾いた布の3点です。
バンドは家にあるひもや布の細切りでも代用できます。
締めすぎない持ち方ができるものなら、専用品でなくてかまいません。
ボックスの代わりに書類用のトレーへ寝かせるだけでも、床から浮かせる効果は出ます。
反対に、代用にしないほうがよいものもあります。
針金入りの結束タイは食い込みますし、粘着テープの直巻きは後で剥がすときに被覆を引っぱる。
濡れた布での拭き掃除も、プラグを抜いてから、乾いてから差すという順序を崩さないでください。
ほこり取りは、部屋の掃除に合わせて見える範囲を拭く程度で足ります。
そのうえで、大掃除や季節の変わり目のように年1〜2回は、プラグを抜いて刃の根元と差込口の周りを見る。
湿気の多い時期の前に一度見ておくと、溜まり具合が分かります。
抜いたときに差込口がゆるい、変色している、焦げたにおいがするなら、掃除ではなく交換の判断です。
交換を考えるサインについては、寿命の目安と買い替えの判断でまとめています。
ご覧ください。
床置き・壁掛け・箱の中、置き方で電源タップの扱いは変わる
同じタップでも、どこに置くかで気をつける場所が移ります。
差し替えの頻度、机の形、掃除の仕方から選んでください。
| 置き方 | 向く場面 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 床に台やトレーを敷いて置く | 抜き差しが多い、重いアダプターが多い | 踏まれる位置、水拭きの水、掃除機の当たり |
| 天板の裏や壁面に固定する | 机の下をすっきりさせたい | 固定具の耐荷重、天板の厚み、ケーブルの重みが引く向き |
| ケーブルボックスに入れる | 見た目を隠したい、ほこりを減らしたい | 通気の隙間、入れる機器の消費電力、フタの開けやすさ |
天板の裏に付ける場合は、落ちる前提で考えたほうが失敗しません。
粘着だけで支えると、タップ本体の重さに加えて垂れたケーブルの重みが常に下へ引きます。
ケーブル側もクリップで数か所支え、固定具の耐荷重は本体より余裕のあるものを選ぶ。
天板が薄い机ではクランプ式の受けが使えないこともあるので、厚みを先に測ってください。
昇降デスクのように天板が動く机では、いちばん高くした位置で線が張らない長さを残しておく必要があります。
タップを床側に置くか天板側に付けるかで、必要な余りの長さも変わる。
天板が上下する机で配線をどう通すかは、立ち座りを切り替える机の選び方で解説しています。
ご覧ください。
よくある質問
電源タップのケーブルは巻いたまま使っても大丈夫ですか
細く巻いて縛った状態は、熱がこもりやすい形です。
どうしても余りをまとめるなら、大きな輪にしてゆるく留め、輪の上に物を積まないこと。
触って明らかに温かいと感じるなら、そのまま使い続けず、束ね方と機器の数を見直してください。
ケーブルボックスに入れると熱がこもりませんか
フタを閉めた箱は、空気が動きにくくなります。
側面に通気の穴や隙間があるタイプを選び、中に入れるのはパソコン周辺の小さな機器までにとどめる。
消費電力の大きい家電を箱の中のタップから使うのは避けてください。
差込口の空きは、ふさいだほうがよいですか
上を向いた空き口にはほこりが落ちます。
ほこり防止のキャップが付属する製品もあるので、付いていれば使う。
付いていない場合は、差込口を横向きか下向きにして置くだけでも溜まりにくくなります。
口数が足りないとき、タップ同士をつないでもよいですか
つなぎ足しはしないでください。
合計の消費電力が見えなくなり、差込口や接点の数だけ発熱する場所が増えます。
足りないなら、必要な口数を1台でまかなえるものに置き換えるのが順序です。
同時に使う機器を数えて、余裕を1〜2口見ておくと収納も楽になります。
まとめ
電源タップの収納で効くのは、線を細く巻いて縛らないこと、差込口を上に向けないこと、そして箱に入れるなら通気と中身の消費電力を見ることです。
どれも見た目を整える作業と両立します。
うまく片づいた状態は、ほこりを払うときにすぐ手が届く状態でもある。
まずはプラグを抜いて、いま何本の線が余っているかを数えるところから始めてみてください。
そのうえで、机の下に置くのか天板の裏に付けるのかを決めれば、必要な道具も自然に絞れます。
