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オットマン付きオフィスチェアの選び方と置き場所の条件

オットマン付きオフィスチェアの「オットマン」は、ふくらはぎから足首を載せるための台を指します。

商品ページ上は、座面の下に板を隠しておく格納式と、椅子とは別体のスツール型の2系統に分かれます。

ややこしいのは、仕様表の「奥行き」がオットマンを出す前の寸法で書かれている製品が多いこと。

展開すれば台の長さぶん前へ伸び、同時に背もたれを倒せば後ろにも余白が要ります。

届いてから机と壁のあいだに収まらない、という失敗はここから起きます。

本ページでは、オットマンの型ごとの構造の違い・座面高と展開時の全長からの絞り方・リクライニング角度の表記がメーカーでずれる理由・仕様表のどこを見れば判断できるかまで、まとめて紹介します。

オットマン付きオフィスチェアのオットマンは、ふくらはぎから足首を載せる台

オットマンはもともと、背もたれのない脚載せスツールを指す家具の用語です。

椅子の売り場では、座ったまま膝から下を支える台のことをこう呼びます。

同じ部品が「フットレスト」「レッグレスト」と表記されることもあり、指しているものはほぼ同じ。

名前の違いで機構が決まるわけではないので、呼び名ではなく構造の説明と寸法図を見てください。

表記の単位は決まっています。

外寸・座面高・オットマンの長さはmmまたはcm、耐荷重はkg、リクライニングは度。

ここで混ざりやすいのがmmとcmで、寸法表がmm表記のメーカーとcm表記のメーカーが同じ検索結果に並びます。

「450」と「45」が同じ座面高を指していることもあるので、数字だけを拾って比べないこと。

もう一点、設計の前提も押さえておきたい。

オットマンを備える製品は、背もたれが高くて頭まで預けられるゲーミングチェア型に多く付きます。

事務用として作られた椅子は、前傾で作業する時間に合わせて座面の奥行きや傾きを細かく調整する方向に機構を使うため、脚を載せる台まで持つ型は少数です。

どちらも「椅子」ですが、狙っている姿勢が違います。

作業中の姿勢を優先するのか、休憩の姿勢を優先するのか。

ここを決めないまま寸法を比べても答えは出ません。

椅子そのものを選ぶ基準の全体像は、自宅で疲れない一脚を選ぶ基準で解説しています。

ご覧ください。

格納式・連動式・独立式、オットマンの型で変わるのは展開時の奥行きと荷重のかけ方

オットマンの構造は大きく3つに分かれます。

どれを選ぶかで、部屋に必要な床面積と、脚を載せたときの安定感が変わります。

表記の例構造向いている人
オットマン格納式/収納式座面前縁の下から板を引き出す。使わないときは座面下に収まる机と壁の距離が近い部屋。休憩は短く、片付けたまま作業したい人
リクライニング連動/一体型背もたれを倒すとレッグレストも動き、寝かせた姿勢に近づく昼休みに横になる時間を取りたい人。後方に余白を確保できる部屋
独立オットマン/スツール付属椅子とは別体の台。位置を自由に置ける脚の角度を細かく変えたい人。台を置いておく場所がある人

格納式は、板が座面の下から前へスライドする作りです。

伸びる長さは製品ごとに違い、仕様表では「オットマン使用時 奥行き◯◯cm」と別記されます。

書かれていない場合は、寸法図の側面図に展開時の点線が入っていることが多い。

連動式は倒れる角度が大きいぶん、後ろの壁までの距離が要ります。

デスクの前に置いたまま最大まで倒せるかは、部屋の奥行きしだい。

独立式は自由度が高い反面、椅子の座面高と台の高さが噛み合わないと膝が持ち上がって落ち着きません。

台の高さが座面高より大きく低い組み合わせは避けてください。

オフィスチェアとオットマンの寸法は、机の天板高と展開時の全長から絞る

順番があります。

先に机、次に座面、最後にオットマン。

この順で潰していくと、候補は自然に絞れます。

まず自宅の机の天板の高さをメジャーで測ってください。

一般に流通する事務机やパソコンデスクは70cm前後ですが、家庭用のデスクは60cm台から70cm台後半までばらつきます。

次に、その天板高と座面高の差を見る。

この差が小さいと肘が浮き、大きいと肩が上がります。

椅子側は座面高の可動域(例えば42〜52cmのように幅で書かれる数値)で判断するので、上限と下限の両方を確認すること。

机の高さそのものを変えられる選択肢もあります。

立ち座りを切り替える机の基準については、昇降デスクを選ぶときの見方で解説しています。

ご覧ください。

座面を机に合わせると、足が床に届かないことがあります。

つま先立ちの状態が続くと体重が座面の前縁に集まり、太ももの裏が圧迫されやすい。

フットレスト(足元に置く踏み台)で床側を上げるのが基本の対処で、オットマンはこの用途の代わりにはなりません。

脚を伸ばす台と、足裏を支える台は別物です。

座り心地の微調整を敷物で行う方法は、滑りにくさと厚みの目安で解説しています。

ご覧ください。

なお、痛みや違和感が続く場合は医療機関に相談してください。

最後にオットマンです。

展開時の奥行きと、リクライニング最大時に背もたれが届く後方の距離を、床にメジャーを置いて実寸で確認する。

この2つを足した長さが、その椅子が要求する床の前後寸法になります。

同じ「リクライニング165度」でも、角度の起点と耐荷重の前提はメーカーでずれる

リクライニング角度の数字は、そのままでは比べられません。

背もたれが垂直の状態を90度として表すメーカー、座面と背もたれのなす角度で表すメーカー、水平を180度として書くメーカーが混在しています。

起点が違えば、同じ姿勢でも表示される数字が変わる。

だから「135度より165度のほうが倒れる」とは、別メーカー間では言えません。

判断材料になるのは数字よりも、寸法図の側面図と、段階式か無段階かの記載です。

段階式なら何段で止まるか、無段階ならレバーの位置。

ここが書かれている製品は、実際の使い勝手を想像しやすくなります。

耐荷重の読み方も注意が必要です。

仕様表に載る耐荷重は本体(座面)に対する値で、オットマン部分の許容荷重は別に決まっています。

オットマンに腰を掛ける、あるいは立ち上がる足場にする使い方を想定していない製品もあり、取扱説明書に禁止事項として書かれていることも珍しくない。

脚を載せる以外の使い方をする前に、説明書の注意書きを読んでください。

数値をそのまま横並びにせず、何に対する値なのかを確かめる。

これが表記のずれに振り回されないための順序です。

寸法・素材の表記は、仕様表と寸法図のどこを見れば分かるか

通販の商品ページなら、確認する場所は決まっています。

ページ下部の仕様表(スペック表)と、線画の寸法図。

仕様表で見る項目は、外寸(幅×奥行き×高さ)、座面高、座面の幅と奥行き、オットマン使用時の奥行き、リクライニング角度、耐荷重、張り地の材質、脚部の素材、キャスターの径、本体重量です。

オットマン使用時の寸法が仕様表に無ければ、寸法図の側面図を見る。

それでも分からなければ、その数字は確認できていないものとして扱ってください。

材質欄の表記も読み方があります。

「PUレザー」「PVCレザー」「合成皮革」はいずれも本革ではありません。

表面は拭き取りやすい一方、経年で表面が硬くなったり剥がれたりする素材です。

「メッシュ」はポリエステルなどの繊維を張ったもので、通気に向きます。

ただしオットマン部分だけ樹脂の骨組みに薄いクッションという構成もあるため、本体の張り地と同じとは限りません。

ウレタンの厚みが書かれている製品は、座面の沈み込みを推測する手がかりになります。

実店舗で確認するなら、椅子の背面や座面裏に付いたタグと、売り場のスペック表示。

実際に座って、オットマンを出したときに膝の裏が浮かないかを見るのがいちばん確実です。

売り場での確認手順は、試座で見るべき点で解説しています。

ご覧ください。

家具店の売り場で型ごとの違いを見比べたい場合の見方は、種類の違いと選び方の目安で解説しています。

あわせてご覧ください。

取扱いは店舗や時期によって変わるので、目当ての型があるなら在庫の有無は事前に問い合わせておくと確実です。

よくある質問

オットマンに腰を掛けて座っても問題ないですか

製品によります。

独立したスツール型は座ることも想定した作りのものがありますが、座面下から引き出す格納式は脚を載せる用途に限定されている場合が多い。

取扱説明書に「腰掛けない」「乗らない」と明記されていることもあります。

表示された耐荷重が本体に対する値なのか、オットマンを含む値なのかを確認してから使ってください。

後からオットマンだけ追加できますか

格納式は座面の骨格に組み込まれた機構なので、後付けはできません。

追加したいなら、別体のスツールを足す形になります。

その場合は座面高と台の高さの差を測り、膝が持ち上がらない高さのものを選ぶこと。

キャスターの付いた台だと脚を載せたときに動くため、脚のタイプも確認しておきたいところです。

仮眠に使いたいのですが、完全に平らになりますか

「180度」と表記されていても、座面と背もたれが一直線になるだけで、ベッドのような水平面にはなりません。

座面には座るための傾斜が付いており、オットマンと座面のあいだに段差が残る製品もあります。

また、倒したまま体重を片側にかけると後方へ傾く危険があるため、リクライニングは背中を預ける姿勢で使うものと考えてください。

まとめ

オットマン付きオフィスチェアで先に決まるのは、リクライニングの角度ではなく床の寸法です。

机の天板高から座面高を絞り、そのうえでオットマン展開時の前方と、背もたれを倒したときの後方を足した長さが部屋に収まるか。

角度の数字はメーカーごとに起点が違うので、寸法図と段階数で読むほうが確実です。

まずはメジャーで机の高さを測り、床に椅子の前後寸法ぶんの線を引いてみてください。

そのうえで仕様表の座面高とオットマン使用時の奥行きを照らし合わせれば、候補はかなり減ります。

休憩の姿勢と作業の姿勢、どちらを優先するかを決めてから選んでいただければと思います。

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