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モバイルモニターを縦置きする条件|対応と設置の注意点

商品ページに縦置き対応と書いてあるのに、付属のカバーはどう折っても縦に立たない。

モバイルモニターの縦置きは、16:9のパネルを90度回して9:16の縦長として使うことで、15.6インチなら幅19cm・高さ35cm前後の細長い画面になります。

ただし、立てられることとパソコン側で表示が回ることは別の話です。

スタンドやVESA穴という物理的な条件と、OSの画面の向きの設定、この両方がそろって初めて縦の表示になります。

本ページでは、縦に立てる3つの方法・自分の机と機器からの絞り込み方・「縦置き対応」の表記がメーカーでずれる理由まで、まとめて紹介します。

「モバイルモニターの縦置き」は、16:9のパネルを90度回して9:16で使うこと

インチは画面の対角の長さを表す単位なので、回しても数値は変わりません。

入れ替わるのは幅と高さです。

16:9で15.6インチなら表示領域はおよそ幅345mm×高さ194mm。

90度回せば幅194mm×高さ345mmになります。

机の上で占める横幅は20cm弱、高さは35cm前後。

解像度1920×1080も、接続した機器からは1080×1920として扱われます。

この形が生きるのは、縦に長い情報をまとめて見たい作業です。

チャットの履歴、ソースコードの行数、PDFの1ページ、縦に流れるWebページ。

反対に横幅を要求するもの、たとえば表計算の列や16:9の動画は、左右に余白が出ます。

1台を縦、もう1台を横で使う組み合わせが多いのは、この得意不得意がはっきり分かれるからです。

用語も混ざりやすいところ。

据え置きモニターでは支柱側に回転機構があり、これをピボットと呼びます。

モバイルモニターは薄いパネルと折りたたみカバーの組み合わせが主流で、支柱ごと回る機構を備えた製品は多くありません。

縦にしたいなら、パネルを支える手段を別に用意する前提で考えてください。

横向きのときの15.6インチがどれくらいの面積になるかは、15.6インチの大きさの目安と用途で解説しています。

ご覧ください。

縦に立てる手段は、付属カバー・卓上スタンド・VESAアームの3つ

手段ごとに、必要なものと制約が違います。

立て方必要なもの向いている使い方
付属のカバースタンド本体のみ。ただし縦向きの折り方が説明書に載っている製品に限る出先で一時的に縦にしたい
縦置きに対応した卓上スタンド別売りのスタンド。背面のVESA穴を使う型と、本体の下端を挟む型がある自宅の机で位置を固定して使う
VESA 75×75mm対応のアーム・クランプ背面のネジ穴、長さの合うM4ネジ、天板の厚みが取付可能範囲に入っていること縦と横を頻繁に切り替える

付属カバーは、横向きの角度を2〜3段階で作るために折り目が入っているものが大半です。

縦向きの折り目がなければ、立てても自重で前後に倒れます。

下端を挟む型のスタンドは、タブレット用の流用も含めて選択肢が広い反面、縦にすると重心が高くなるぶん、ケーブルを引っかけたときに動きやすくなります。

アームを使う場合、確認するのはネジ穴の間隔だけではありません。

モバイルモニターは本体0.7〜1kg程度と軽く、ガス圧式のアームには対応重量の下限が書かれていることがあります。

下限を下回ると、支えきれないのではなく、逆に軽すぎて画面が上に跳ね上がる動きになります。

ネジ穴の間隔の測り方や取り付け時の注意は、VESA対応の確認方法と取り付けの注意点で解説しています。

ご覧ください。

縦置きの決め方は、背面のネジ穴・机の奥行き・ケーブルの向きの順

ネジ穴と机の奥行きで、置き方はほぼ一つに決まる

最初に見るのは本体の背面です。

ネジ穴が4つあり、中心から中心までの距離が縦横ともに75mmなら、VESA 75×75mmに対応したスタンドとアームが使えます。

穴がなければ、この選択肢は消えます。

残るのは付属カバーと挟み込み式のスタンドだけ。

ここで候補が半分に絞れます。

穴がある場合、次はネジの長さです。

VESA 75×75mmはM4のネジを使いますが、モバイルモニターの本体は薄く、ネジ穴の奥行きも浅い。

長すぎるネジを締め込むと内部に当たり、短すぎればアームの金具の厚み分を貫通できません。

付属のネジとスペーサーが同梱されているかを付属品欄で確かめてください。

そして机の奥行き。

縦にすると画面の上端が横向きより15cmほど高くなります。

目から画面までが近いと、上端を見るために首を上に振る動きが増えます。

50cm前後の視距離が取れる位置に置けるかどうかを、置く前に測っておくと後戻りが減ります。

持ち運び用のカバーを本体付属品とは別に選ぶなら、サイズと厚みの合わせ方をケースのサイズの合わせ方と厚みで解説しています。

ご覧ください。

ケーブルの出る向きと、機器側の画面の向きの設定

USB-CやHDMIの端子は、本体の左右どちらかの側面にまとまっているのが一般的です。

90度回すと、その面が下か上に移動します。

下に来ればコネクタが机に突き当たり、ケーブルの根元に力がかかり続けます。

L字型のコネクタを使うか、端子側が上に来る向きで回すか。

この2択を先に決めておくこと。

表示を回すのは機器側の仕事です。

Windowsなら設定のシステムからディスプレイを開き、画面の向きで「縦」または「縦(反対向き)」を選びます。

macOSはシステム設定のディスプレイに回転の項目があり、90度と270度が選べます。

端子側を上にしたいときは、この2つの向きを使い分けてください。

加速度センサーで自動的に回る製品も一部にありますが、モバイルモニター全般の標準機能ではありません。

「縦置き対応」の表記がメーカーでずれる理由と、合わなかったときに起きること

ずれる理由は単純で、縦置き対応という言葉に統一された規格がないからです。

実際には次の3つの意味で使われています。

  • 付属のスタンドやカバーだけで縦に立てられる
  • 背面にVESA穴があり、別売りのスタンドやアームを使えば縦にできる
  • 本体側に回転を検知する機能があり、表示が自動で切り替わる

1つ目の意味で書かれた製品を3つ目のつもりで買えば、立ちはするものの表示はOS側で毎回切り替えることになります。

2つ目のつもりで買った製品にVESA穴が無ければ、用意したアームは使えません。

同じ4文字でも、指しているものが違います。

仕様表の視野角も、縦にすると読み方が変わります。

水平と垂直で別々の数値が書かれている製品では、90度回した時点でその2つが入れ替わります。

垂直方向の数値が小さいパネルを縦にすると、左右から見たときの色の変化が横向きより目につきやすくなる。

上下左右がほぼ同じ数値で書かれているパネルなら、この心配は小さくなります。

物理的に合わなかったときの症状も挙げておきます。

ネジ穴の間隔が違えばアームに固定できません。

クランプの対応厚みを天板が超えていれば、そもそも机に留まりません。

HDMI接続で映像と電源を別々に取る構成だと、縦にしたときにケーブル2本が同じ側から出るため、机との干渉が2倍になります。

端子ごとの接続の組み方は、HDMI接続のときの端子と電源の確認で解説しています。

ご覧ください。

モバイルモニターの縦向き対応は、仕様表のどの欄で確かめられるか

商品ページで見る場所は決まっています。

順に当たれば、縦にできるかどうかは買う前に判定できます。

VESAマウントの欄

「75×75mm」と書かれていればアームとスタンドの選択肢が開けます。「−」または記載なしなら、取り付けは想定されていないと考えてください

付属品の欄

スタンド、カバー、VESA用ネジ、スペーサーの有無。ネジが同梱されない製品では、長さを自分で合わせることになります

本体寸法(mm)

幅・高さ・厚み。縦にしたときの高さは、横向きの「幅」の値がそのまま目安になります。スタンドを含む寸法か本体のみかで数値が変わるので、どちらの値かを確認

重量(kg)

本体のみとカバー込みが別に書かれていることがあります。アームの対応重量と比べるときは本体のみの値を使います

視野角

水平と垂直が別記されているか、上下左右で同じ数値か

公式サイトに取扱説明書のPDFが置かれている製品なら、そちらのほうが早い。

「縦置き」「縦向き」「画面の向き」で検索をかけて、縦にした状態の図が載っているかを見ます。

図があれば、少なくともメーカーが想定した使い方だと分かります。

すでに手元にある製品を縦にしたいなら、定規で背面のネジ穴の中心間を測るのが最短で、75mmか100mmかで対応品の範囲が決まります。

取扱いのある店舗や販売時期によって同梱品が変わることもあるため、購入前に商品ページの付属品欄をもう一度見ておくと安心です。

画面サイズや接続方式を含めた全体の絞り込み方は、持ち運べる画面を選ぶ基準で解説しています。

ご覧ください。

よくある質問

付属のカバースタンドで縦置きにできますか

製品によって分かれます。

折り目が横向きの角度用にしか入っていないカバーは、縦にしても自立しません。

取扱説明書に縦向きの折り方の図があれば対応、無ければ別のスタンドかアームを用意する、という切り分けでいいです。

布や合皮の折りたたみ式カバーは、ケーブルを差すと重心が後ろに寄ります。

立てたあと、軽く指で触れて安定を確かめてください。

縦置きにすると文字の見え方が変わるのはなぜですか

液晶の1ピクセルは赤・緑・青の細い帯でできていて、横向きの状態ではこれが横方向に並んでいます。

文字の輪郭をなめらかに見せるOS側の処理は、その横並びを前提にしている場合があります。

90度回すと帯の向きが縦になるため、文字の縁の色づきや太さの印象が変わることがある。

Windowsには ClearType テキストの調整という機能があるので、縦にした状態でやり直すと改善する場合があります。

それでも気になるなら、表示倍率を上げて文字自体を大きくする手もあります。

ゲーム機やスティック型の端末をつないで縦向きに表示できますか

接続する機器側に画面の向きの設定がなければ、映像は横向きのまま出力されます。

パネルを縦にしても、映っているものが回るわけではありません。

本体に回転機能を持つモニターなら話は別ですが、モバイルモニターで一般的な機能とは言えないので、仕様表で確認してください。

縦で使う前提なら、画面の向きを変えられるパソコンやスマートフォンをつなぐのが確実です。

まとめ

モバイルモニターの縦置きは、パネルを回すだけでは成立しません。

立てる手段(付属カバー・卓上スタンド・VESA 75×75mm対応のアーム)と、接続する機器側の画面の向きの設定、この2つがそろって初めて縦の表示になります。

「縦置き対応」に共通の定義がないぶん、仕様表のVESA欄と付属品欄、それに説明書の図まで見て、どの意味で対応と書かれているのかを読み分けてください。

手元に本体があるなら、まず背面のネジ穴の中心から中心までを定規で測るところから始めてみてください。

75mmか100mmかが分かれば、選べるスタンドとアームの範囲がそこで決まります。

机の奥行きと端子の向きも合わせて確認して、自分の作業に合う置き方を見つけていただければと思います。

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