北欧風デスクライトの選び方|素材と光の色で選ぶ基準
北欧デザインのデスクライトを探していると、木の質感やリネンのシェード、真鍮の関節といった見た目の情報ばかりが目に入ります。
ただ、机で毎日数時間手元を照らす道具として選ぶなら、先に効くのは光が当たる範囲と、光源の高さを変えられるかどうか。
シェードが広く開いた布や乳白ガラスの型は光がやわらかく広がり、円錐形の金属シェードは手元を絞って照らす。
同じ「北欧風」でも、この差で書類が読みやすいかどうかが変わります。
本ページでは、北欧デザインで差が出る光の広がり方・シェードと素材ごとの向き不向き・机に置いたときの寸法の測り方まで、まとめて紹介します。
おしゃれな北欧デスクライトは、シェードの開き方で手元の見え方が決まる
北欧デザインの照明でまず見るべきは、シェードの下端がどれだけ開いているかです。
器具の下側が大きく開いた形は、光が机の広い範囲に散ります。
ノートと参考書を並べる作業なら、この散り方が有利。
反対に、円錐形で下端が絞られたシェードは、狭い範囲に光を集めます。
キーボードの手元だけを照らしたいときは向きますが、A4を2枚並べると端が暗くなる。
もうひとつ効くのが、光源から天板までの距離です。
同じ電球でも、机から近ければ明るく感じ、遠ければ広く浅く照らします。
北欧系のデザインには、支柱が長めのフロアスタンド寄りの形や、逆にシェードが低い位置に落ち着くテーブルランプ型が混在しています。
前者は影が出にくい代わりに、机の端に置くと支柱が視界に入る。
後者は光の輪が小さくまとまるので、読書灯としては素直ですが、机の全面を使う作業では足りないことがあります。
見た目の好みから入るのは自然なことですが、シェードの開き方と高さの2点だけは、写真の印象ではなく寸法と形で確かめてください。
明るさそのものの考え方や、机のどこに置くと影が出にくいかは、明るさと配置で目の負担が変わる基準で解説しています。
ご覧ください。
北欧デザインのデスクライトに多い素材と、その結果どう変わるか
木(オーク・ビーチ・ウォールナット)
支柱やアームに木を使った型は、北欧系でもっとも見かける組み合わせです。
金属より温かい印象になり、木製天板との相性もいい。
ただ木は金属ほど細くできないため、アームが太くなりやすく、可動部の関節も大きめ。
畳んだときの厚みが出ます。
手入れは乾いた布でほこりを払う程度で足りますが、水拭きを続けると表面の塗装が白くなることがあるので、濡らした布は避けたほうが無難です。
布・リネンのシェード
布シェードは光を透かすので、シェード自体がぼんやり光ります。
部屋の雰囲気づくりには効きますが、手元に落ちる光は弱くなる。
長時間の書き物には、布シェード1台だけだと明るさが足りない場面が出てきます。
ほこりも繊維に入り込むため、掃除は掃除機のブラシノズルなどで表面をなでる形になります。
乳白ガラス・オパールガラス
球形や半球形の乳白ガラスは、北欧の照明でよく使われる形です。
光がまんべんなく散り、まぶしさが出にくい。
反面、光が全方向に逃げるので、手元だけを強く照らす用途には向きません。
ガラスなので重量があり、クリップやクランプで固定するタイプにはあまり採用されません。
塗装スチール・アルミ
マットな白・黒・グレー、あるいはくすんだ緑や赤の塗装スチールは、北欧系の定番。
シェードの内側が白く塗られていれば、光を下へ反射して手元が明るくなります。
金属は指紋や汚れを拭き取りやすく、手入れはいちばん楽。
ただしシェードが金属だと、点灯中は表面が温まるものがあります。
角度を変えるときは、シェードではなくアームや軸を持つようにしてください。
タイプ別に向いている人と、向かない人
形の違いは、机の使い方でそのまま有利不利になります。
下の表は、北欧デザインで見かけることの多い4タイプを、光の出方と設置条件で並べたものです。
| タイプ | 光の出方と特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| ベース付きスタンド型(木支柱+金属シェード) | 下端が開いたシェードで手元を中心に照らす。土台の面積を取る | 天板に余裕があり、置き場所を固定できる人 | 天板の奥行きが狭く、書類を広げる面積を残したい人 |
| テーブルランプ型(乳白ガラス・布シェード) | 全方向へやわらかく散る。まぶしさは出にくいが手元は弱め | 作業灯は別にあり、雰囲気と補助光として置きたい人 | この1台だけで長時間の書き物をしたい人 |
| クランプ式(アーム可動・金属シェード) | 光源の位置と角度を大きく動かせる。天板上の設置面積はほぼゼロ | 画面と紙を行き来し、照らす位置を変えたい人 | 天板が厚すぎる、または縁に金具を噛ませられない机の人 |
| クリップ式(小型・軽量) | 照射範囲は狭め。挟む場所を選べば手元に寄せられる | 棚板やヘッドボードに足したい人、置き場所を頻繁に変える人 | 大きなシェードや重いガラスの意匠を求める人 |
クランプ式とクリップ式は、机の縁の条件が合わなければそもそも付きません。
天板の厚みや、裏に補強桟があるかで可否が分かれます。
天板の厚みごとの適合と固定の考え方は、天板の厚みと固定条件から選ぶ手順で解説しています。
ご覧ください。
挟める厚みの上限や、挟んだ場所が凹まないようにする配慮については、クリップ式で確認したい挟み方の条件で解説しています。
あわせてご覧ください。
おしゃれ北欧で失敗しやすいのは、光の色を写真の印象で決めること
北欧系の商品写真は、たいてい暖色の光で撮られています。
木やリネンと相性がいいからです。
ところが同じ器具でも、電球を替えれば光の色は変わる。
付属の光源が電球色(オレンジ寄り)なのか、昼白色(白寄り)なのか、あるいは電球が別売の口金式なのかを見ないまま買うと、思っていた色で点かないことになります。
色の傾向は「色温度」という数値(K/ケルビン)で表記されます。
数字が小さいほどオレンジ寄り、大きいほど青白い。
細かい数値を覚える必要はありませんが、電球色は文字のコントラストが下がるため、長い文章を読む用途では白寄りを選ぶ人が多い。
逆に夜だけ使うなら暖色のほうが落ち着きます。
両方を使い分けたいなら、色を切り替えられる型か、口金式で電球を選べる型。
ここを写真の雰囲気だけで決めると、あとから電球ごと買い直す流れになります。
もうひとつ多いのが、シェードの向きを変えられない型を作業灯として買ってしまうケース。
デザイン重視のテーブルランプは、シェードが固定されているものが少なくありません。
光の位置を動かせないと、画面に反射が入ったときの逃げ場がなくなる。
北欧デザインの器具でも、関節が1つでもあるかどうかで、使える場面の幅がかなり変わります。
デスクライトを北欧デザインで選ぶ前に、机を実測して突き合わせる
測るのは3か所です。
天板の奥行き、ライトを置きたい位置から画面までの距離、そしてコンセントまでの距離。
天板の奥行きは、ベース付きスタンド型を検討するなら必須です。
土台が円形なら直径、角形なら幅と奥行きの寸法が商品情報に載っています。
その寸法ぶんを天板から引いた残りが、実際に紙を広げられる面積。
奥行き60cmの机にモニターを置くと、手前に残るのは30cm前後です。
そこへ直径20cmの土台を置けば、ノートを開く場所は消えます。
この計算をしてから、スタンド型かクランプ式かを決めてください。
2つ目の、光源から画面までの距離は、反射を避けるために測ります。
画面の正面近くに光源が来ると、光沢のあるパネルには光の輪が映り込む。
斜め横から、やや上に光源が来る配置が扱いやすいので、そのぶんの余白が机の左右にあるかを見ておく。
3つ目のコンセントは、ケーブル長との突き合わせです。
北欧系のデザイン照明はケーブルが布巻きで美しく仕上げてあるものもありますが、長さは製品ごとに違います。
足りないぶんを延長でつなぐことになりますが、電源タップは合計1,500Wという定格が一般的で、机の下にすでに何をつないでいるかを確認してから追加してください。
束ねたまま通電する使い方は避けます。
置き場所の高さや、支柱の長さが視界に入るかどうかの見極めは、置き場所と高さの目安で解説しています。
ご覧ください。
北欧テイストのデスクライトを買ったあとで詰まりやすい点
使い始めてから気づくのは、たいてい可動部と電球です。
木製アームの関節は、ネジで摩擦を作って角度を保つ構造が多い。
使っているうちにゆるんで、シェードがゆっくり下がってくることがあります。
多くはネジを締め直せば戻りますが、六角レンチが要る型もあるので、付属工具は捨てずに取っておいてください。
電球交換は、口金式かLED一体型かで話が変わります。
口金式(E26・E17などの表記)は電球を自分で選べるので、色を変えたり明るさを上げたりできる。
一体型は交換できないため、光源が寿命を迎えた時点で器具ごとの買い替えになります。
どちらが良いという話ではなく、意匠を長く使いたいなら口金式、配線や形をすっきりさせたいなら一体型、という選び分けです。
掃除の手間も素材で分かれます。
金属とガラスは乾拭きで済む。
布シェードはほこりが繊維に残るので、季節ごとにブラシで表面をなでる程度の手入れを見込んでおく。
木の部分は水気を避ける。
この3点を覚えておけば、数年単位で見た目を保てます。
形や色から探し始めたい場合の考え方は、形と光の色で選ぶときの見方や形と色を基準にした探し方で解説しています。
ご覧ください。
よくある質問
北欧デザインのデスクライトは、作業灯として明るさが足りますか
器具の形によります。
シェード内側が白く、下端が開いた金属シェードなら、光は下へ集まります。
一方で布や乳白ガラスのシェードは光が全方向へ散るため、手元に落ちる量は減る。
長時間の書き物が主目的なら、下向きに光を集められる形を選ぶか、天井照明と併用する前提で考えてください。
木製のアームは金属より弱いのでしょうか
強度そのものより、太さと関節の構造が違うと考えたほうが実態に近いです。
木は金属ほど細く成形できないので、アームは太く、関節も大きくなる。
畳んだときの体積が出るため、机の隅に寄せたいときは、たたんだ状態の寸法を確認しておくといいでしょう。
電球の色は、あとから変えられますか
口金式(E26やE17などの表記があるもの)なら、対応する電球に交換して色を変えられます。
LED一体型は光源が器具に組み込まれているため、交換できません。
色を使い分けたい場合は、購入前に口金式かどうか、または調色機能があるかを仕様で確認してください。
目に優しい北欧ライトはどれですか
「目に優しい」と断定できる製品はありません。
判断できるのは仕様のほうで、まぶしさ(グレア)を抑えるカバーがあるか、ちらつきを抑える表記があるか、色の見え方を示す演色性の数値が載っているか。
この3点を見比べると比較しやすくなります。
目の疲れや痛みが続く場合は、照明を替える前に医療機関に相談してください。
デスクライト以外に、机の環境で先に手を入れるべきものはありますか
手元の暗さより先に、座った姿勢がつらいと感じているなら、椅子と机の高さのほうが影響が大きい場面もあります。
座面の高さや奥行きが体に合っているかの見方は、自宅で疲れない一脚を選ぶ基準で解説しています。
机の高さそのものを変える選択肢については、立ち座りを切り替える机の基準で解説しています。
ご覧ください。
まとめ
北欧デザインのデスクライトを選ぶとき、見た目の次に見るべきはシェードの開き方と、光源の高さを動かせるかどうかです。
布や乳白ガラスは光がやわらかく散るぶん手元は弱くなり、下端が開いた金属シェードは手元へ光を集める。
素材はそのまま手入れの手間にもつながります。
金属とガラスは乾拭きで済み、木は水気を避け、布はほこりを払う。
まずは天板の奥行きと、ライトを置きたい位置から画面までの距離をメジャーで測ってみてください。
その数字を土台の直径やアームの可動範囲と突き合わせれば、スタンド型で行けるのか、クランプ式に回すべきかがはっきりします。
本記事を参考に、机の条件に収まる一台を選んでいただければと思います。
